闇雲に動かしているのじゃない。
綾香の姿は見えないのにもかかわらず、綾香が感じ方をペニスを通じて微妙に変化を加える男。
膣壁が締まると奥へと進めるペニスを途中で止めて少しだけバックさせ、その短い領域を集中的に攻めるような真似をする。
どう言えばいいのか、飴玉という快感中枢があるのなら舌の上で転がされているような………。
どこまでも柔らかく、脳も心もとろけて形がなくなってしまいそうで、果てしなく気持ちがいいのだ。
ともすれば髪の毛を振り乱し、声を上げながらこの快感を堪能したい衝動に駆られる瞬間が何度も訪れる。
猛烈な痒みを覚えた所を掻けないもどかしさを耐え忍ぶ、ささやかな拷問のように………。
気を失えたなら、どんなに楽なことだろう……。
苦しみと背中合わせの官能が女のエゴを痛ぶり、生かさず殺さず狂うことすら許さない。
あっっっ……んん〜んっっ〜………あぁ~っっっ……
不意に指を噛んでいたことに気づき、綾香は咄嗟に口から離す。
そんな時、2人組を応対していた上司と後輩の元から1人が綾香の元に歩いて来るではないか。
それに気付いた後輩が後を追おうとしたけれど、上司に目顔で制された。
自分たちの前にいるものこそが親玉で、本命だから逃さないというわけだ。
綾香の方へ逃れたほうは気晴らしに美女に絡みたくて遊びに出ただけなのだから、泳がせておけばいい。
そういう意味では美女は自分たちの、強みでもあると言わんばかりに……。
後輩は上司のその考えが分かるからこそ綾香に絡みに行く上客を止められない、綾香を守れないそんな自分が悔しくて堪らなそうだった。
上客の1人 どうも、こちらの製品に興味があ
りましてね………
それならば上司たちの方がよほど専門家なのは誰の目にも明らかなのに、美人の綾香に絡みたい卑しさが見え見えだった。
気分を損ねてはいけない、ここは我慢しなければ………。
綾香は左手の指の爪を太腿に食い込ませ、目の前のスケベ根性丸出しの男に作り笑顔で迎えた。
上客の1人 いやぁ〜こんな素敵な女性に話を
聞けるなんて、ツイてるなぁ……
綾香 お上手ですね、どの商品にご興味がお有
りでございますか?
にょ〜りっ…………にょ〜りっ………にょ〜りっ………
この間も膣の中を移動する巨根が綾香の思考能力を奪おうと、余念のない活躍が続く。
あ〜っ……今はやめて………駄目っ……
綾香の理性が必死に抗い、内心で懇願する……。
上客の1人 それにしても、お綺麗ですね……
綾香 買い被りですわ………
ちらりと上司に目をやると本命に掛り切りで、私が適当に転がせとの意思が読み取れる。
この状況で、いつまで持ち堪えろというのか……。
痴漢男は布1枚を隔てた綾香の背後で、密かにこの非現実的な状況を楽しんでいた。
もっとこの恥ずかしさに耐えられるだろ……?
美人で変態なんて、堪らないじゃないか……。
あぁ~締まる………中の具合も最高だ……。
たっぷりと味合わせて貰うよ………。
ぬ〜っちゃっ……ぬ〜っちゃっ……ぬ〜っちゃっ……
カウンターに身を寄せてくるスケベな男に対し、綾香は身動ぎもせず毅然と微笑をたたえて応対を続ける………ように見えていた。
本当は綾香だって、この場から逃げ出したい。
心情的にはそれをしたくても、出来ない……。
契約を取りたい上司の努力を無駄には出来ない。
それに綾香はカウンターに押し付けるお腹を、おいそれと離すわけにはいかないのだ。
ショーツを身に着けずスカートの上がった下半身を露出した姿なんて、死んでも見られたくはないのだから……。
上客の1人 ねぇ内緒で電話番号、教えて…?
綾香 困ったお客様ですわ………
早くどこかに行ってよ………この変態っ……
やめて………そんなに…突かない…で………
にょ〜りっ……にょ〜りっ……にょ〜りっ………
大ウナギが筒の中を頻繁に動き、突き当りに接触しては後に下がっていく……。
腕時計を見ると針は15分を過ぎようとしていることを告げており、座り込みたくなる。
イクにイケなくて、叫びたくなる。
やめて欲しいのにもかかわらず、それは嫌だと脳が拒否をする……。
そんな時、本命のほうが綾香に絡むもう一人を呼び止めて、上司たちに挨拶を交わして歩き去って行った。
上司 いやぁ~散々手こずったが、契約が取れ
たぞ……
綾香くん、君が片方を引き付けてくれて
たかお陰だよ………そうだ、先にお昼を食
食べに行っていいらね……
それを聞いていた痴漢男は綾香から巨根を引き抜いて、残していた仕事をチャチャッと終えた。
男 いやぁ~すいません、終わりましたので…
上司 あぁ……そう、ご苦労でしたね……
まだ居たのかという感情を隠して、職人を見送る上司。
次いで綾香もフラつきそうな足を何とか踏み出して、出店の並ぶ場所へと向かうように歩き出した。
途中で待っていた男が先導して、業者が車を止めていた駐車場へとついて行く。
コミックフェステバルや釣具メーカー、バイクや車のイベントにも使用される巨大な屋内施設なだけに、屋外ながら駐車場は広大である。
当初は業者の車だらけだったらしい場所は、車がまばらに駐車されているだけになっている。
その中の1台、プライペートガラスで車内が見えない商業ワンボックスのドアが開けられる。
男は荷室スペースの道具を寄せて後部座席を倒してフラットにさせると、綾香を招き入れた。
ドアがが閉められるやいなや、押し倒された綾香の下半身にむしゃぶりつく男……。
愛液でへばり付いたそこに舌を這わされて、綾香は何も考えられなくなった。
車内に響く自分の声がまるで他人のものに聞こえるほど淫らで、散々我慢してきた鬱憤を晴らすように身悶えた。
男は暴れる腰を抑え込み、舌をクリトリスに纏わせてねっとりと舐める。
舌先を激しくスライドさせて、流線型をした濃いピンク色の粒を音を立てて吸った。
色気を纏った奇声を発しながらオーガズムを迎える綾香を、それでも舐め続ける男。
外に漏れ出る女の声は広すぎる駐車場の中にあって、無人の車には意味をなさない。
強制的に度重なるオーガズムを迎えさせられた女は胸を激しく上下させて、疲弊していた。
今はただ美しいその顔を恍惚とさせ、男は艶々としたクリトリスから口を離すと取り出した巨根を綾香の中にゆっくりと押し込んだ。
ブラウスの前を開け、ストラップを外せるタイプのブラジャーだと分かると取り去った。
巨乳とは言い難くとも十分なボリュームを見せる綾香の乳房は、秘唇と同様に色素沈着が進行している。
ツンと尖った乳首と乳輪は濃い小豆色をしていて、かつての綾香が性に奔放だったことを思わせる。
その乳首を吸って舐めながら、腰を動かす。
決して激しくせず舌で優しく触れて、舐めるのだ。
そうやって綾香を酔わせ、巨根が深い快感を底上げさせる……。
綾香は正常位で貫かれて何度も頭を持ち上げ、叩きつきけるように下ろして右に左に忙しく顔の向きを変えた。
スローペースながら容赦のない巨根の動きは綾香を酔わせ、耐え難い快感は綾香を狂わせるに十分だった。
もう我慢をする必要はなく、男の背中にしがみついて叫んだ。
綾香 いやぁ~っ…………。
男の体の両脇で綾香の脚が硬直し、不規則に飛び跳ねた……。
男 おお〜っ……あんた、堪んねぇよ………
今度は容赦なく激しいピストンが繰り出され、男の肩に噛みつく綾香。
それでも痛みを無視して突き上げる男に、綾香は2度目のオーガズムに達した。
尾を引くような綾香の声が震えて、その凄まじい快感の深さを十分過ぎるほど表していた。
身を引き起こされた綾香は男に抱き締められて狂ったように腰を振り、アップにしていた髪の毛が解れて振り乱しながら腰の躍動を止められなくて………。
首が後にだらりと倒れると、上を向いた顔の口を開けてその時を迎えた……。
体を駆け巡る電流が、体を痙攣させる。
男の体の両脇に突き出た綾香の両膝が、バタバタと大きく開く。
男がくぐもった声を上げて、綾香の中で密着した子宮口に精液を噴射した。
男が複数回、巨根を脈動させる最中の綾香は……。
オーガズムの中にあって追い打ちされる快感に、口の開いた顎をガクガクと震わせていた。
眉間に深く刻まれたシワが消えていくのと同時に快感の波が、静かに引いていく……。
その甘い余韻に浸る間、黙って抱きしめ合い続け2人の男女……。
離れたくはないけれど、綾香はいかなくてはならない。
男はスライドドアを開け、歩き去る綾香の後ろ姿を黙って見送る……。
心なし不自然な歩き方が、堪らなかった……。
綾香は申しわけなく思いながら2度、トイレへと早足で向かった。
流れ出る精液を、処理する為に。
何故なら男に下着を奪い取られていたからだ。
晩秋を迎える季節、会場内は暖房が効いて溢れる人の数で暑い。
事実、行き交う人の中には上着を持って移動する姿が認められ、上司と後輩もスーツの上を脱いでいた。
綾香だって脱ぎたかった。
普段ならベージュのブラを身に着けるか、下着の透け防止にインナーを着るから脱げるはずなのだ。
脱げない理由、それはショーツ同様にブラジャーも取られてしまったからだ。
愛撫を散々された乳首がブラウスに擦れてむず痒く、トップの色が透けるだけではなくその存在が嫌でも分かるほど、勃起が収まらない……。
絶対に脱げないのだった。
綾香は男を忌々しく思いながら、そのくせ涼しい顔を作って見せていた。
綾香のタイトスカートの下の、股の間………。
性器からはまた精液混じりのオリモノが内腿を伝って、一筋の流れとなって落ちはじめていた……。
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