気が狂いそうだった。
足がガクガクと震えていた。
快楽の波が高まってくる。
あと少しで逝ってしまう・・・あと少し・・・ほんの少しで・・・そう思うたびに電車がスピードを緩めていく。
(だめ・・・いや・・・止めないで・・・お願い・・・あと少しなの・・・)
(もうダメ・・・これ以上ムリ・・・だって・・・さっきからもう5回もこんな・・・)
「電車が止まるね・・・」
男が小さな声で囁いてきた。
「指を離されるのが嫌そうだね・・・」
私は下唇を噛み、恨めしそうな目で男を見た。
「そんな顔しないで・・・だって、こんな音をさせてたら、乗ってくる誰かに聞かれちゃうよ・・・」
男の指がクイッと動いた。
「ほら・・・こんなに・・・こんな音を誰かに聞かれたら、バレちゃうよ・・・ほら・・・」
ン・・・・ン・・・・ンン・・・・・ン・・・・
「もっとして欲しい?」
私は頷く。
「離されるのイヤ?」
頷く。
「いかして欲しい?」
頷く。
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