俺は電車の窓から手を振った。
少し恥ずかしかったが、いつもよりオーバーになってしまう。
ホームでは優花が手を振り返している。
いつもと同じオーバーな仕草で、嬉しそうに、満面の笑みを浮かべて手を振っている。
優花の唇は柔らかかった。
映画を見てフードコートに行った。
駅までの道を、少し遠回りして公園に向かう。
そして何度か座った事のあるベンチで隣に座る。
緊張して肩を抱くと、優花は目を閉じていた。
俺はゆっくりと唇を重ねた。
柔らかくて、熱かった。
2度、3度と、短くキスを重ねていった。
少し舌を出すと、唇がキュッと固くなった。
それはダメって言われた気がした。
ゴメンと思いながら、軽く何度もキスをした。
優花の唇が柔らかくなるまで何度も何度も。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幸せだった。
嬉しかった。
でも、舌を入れるのはダメ。
だって、何度も歯で噛んだコンドームから、やっと精液が漏れた時だったから。
口の中に漏れ出して、匂いが充満していたから。
ダメだよ、汚いよ・・・そう思って唇を固く結んだ。
そうしてると、彼は優しいキスに戻った。
幸せを感じていた。
※元投稿はこちら >>