ね?ムリじゃないでしょ?
おいでよ
こっち、出たところにトイレがあるんだよ
ね、おいでよ
「どうかした?」
彼が話しかけてきた。
心臓が止まるかと思った。
「ど・・・どうもしないよ・・・」
「でも、顔が赤いよ?大丈夫?」
「大丈夫・・・や、ちょっと・・・大丈夫じゃない・・・かな・・・」
「マジで?大丈夫?」
「あの・・・ちょっと・・・・・トイレ・・・」
彼は驚いた顔をした。
けどすぐにニヤニヤと笑った。
・・・その勘違いをすぐに正したかったけど、私はそうしなかった。
「わかった、行ってきなよ」
「・・・行って・・・いいの?」
「そりゃ・・・てかまぁ、早く行ってきな・・・ガマンされてる方が気になるよ」
「・・・そっか・・・・・・そうだよね」
「そうだよ、ほら早く」
「うん・・・じゃ、行ってくるね・・・・・・その・・・ちょっと時間かかるかも・・・」
「いいよ、分かったよ」
私は席を立ち、入り口に向かって歩いていった。
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