まだ人の少ない時間のホーム。
電車を待つ私の後ろには3人の男が立っていた。
1人はスーツを着た男・・・
それと私服の学生っぽい人・・・
あとの1人は、わからなかった。
視線が私の全身を這い回るのが伝わってくる。
何をしてやろうか・・・どうしてやろうか・・・そんな悪意にゾクゾクする。
いつもの時間にアナウンスが流れた。
遠くのカーブを曲がってくる電車が、ゆっくりとスピードを緩めながら駅に入ってくる。
いつもの場所・・・あまり開かない側の扉の前に、2人の男が立っているのが見えた。
私を見てニヤニヤと笑っている。
興奮した目で睨んでいる。
扉が開く。
背中を押されて電車に乗る。
人の少ない車両の角で、私は5人の男に囲まれた。
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