「ね、延長 どうする?」
あの夜と同じカラオケボックス。
あの夜とは違うタイミングで友人が言った。
「あーーー、ちょっと中途半端だね」
「だよね、延長したら、私終電ないわ」
そんな友人達の声にドキドキしていた。
その時間が近づいている事に興奮していた。
「・・・ね、どうする?」
無邪気に聞いてきた友人に、私は「延長しよっか」と答えた。
「まだ終電には早いし・・・延長して40分経ったら、出れば良いんじゃない?」と、すでに罰ゲームに関係なく トイレでストッキングを脱いできた体で答えた。
「おぉ~」 「行くね~」
そんな風に笑う友人に笑顔を返しながら、自分の下着がもう濡れている事を感じていた。
あの夜と同じホーム。
同じベンチ。
あの日、自分は3両目に乗った・・・そんな事を思い返していた。
あの夜、私は前側のドアから乗り、奥側の長椅子に座った・・・それを思い出し、あの日の行動をトレースしていった。
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