職場に戻った私に、みなはねぎらいの言葉をかけてくれた。
大変でしたねぇ、先輩。
まぁな、天気予報通りだったから準備は万全だったけどな。
でも先輩が準備万全でも他の車がスタックしたらダメじゃないですかぁ。
そうだよな、今回もまさにそのパターンだわ。
会社も良いところありますよね、荷物の食料配ってやれって。
な、あれは周りの人も助かったんじゃないかなぁ。
うちの会社のアピールにもなりましたかね?
まぁな!と言いたいところだがすごい吹雪でな。社名なんて雪で隠れちゃってたよ。
あらら、残念でしたねぇ。
ってかさ、お前こんな都市伝説しってるか?
なんです?
そこはさ、豪雪地帯の県境の道路でさ。毎年今回のような事がおこるわけ。
周囲には民家が数件しかなくてさ、いかにも老人しかいないんだろうなぁって雰囲気。
日が落ちて辺りは真っ暗でさ、吹雪く音がすごいんだよ。
そんな中さ、コンコンって窓を叩く音がするわけ。
ちょっと、怖い話なら勘弁してくださいよ。
いいから聞けって。不審に思って窓を開けないってのは最悪の選択しだ。
窓をちょっとあけるとな、隙間から何か差し込んでくるんだよ。
やっぱり怖いやつじゃないですかぁ。
それはな、コンドームなんだよ。
え?
しかも若いいい女が真っ裸にコートだけ羽織ってるんだよ。
で、中に入れて下さいって微笑むんだよ。
まじすか。
ドアを閉じたらもう天国よ。女が率先してなんでもしてくれるんだよ。
すごいじゃないっすか。
思うに、限界集落で老人しかいないんだろうな。で、なんらかの理由で
その女はそこに住んでると。普段は町に繰り出せるが、冬場は閉じ込められちゃうんだろうな。
そうなると女は性欲を持て余してしまうと。老人じゃ相手にできないしな。
そんな中、今回みたいな事がおきるとさ、女にとってはチャンスなわけよ。
でも、何台もいる車の中から選ばれるのって確率低すぎません?
そこはな、女もリサーチしてるんだろうな。
どうやってです?
多分トラックを狙ってるんじゃないかなぁ。
車内は広いし、配給する時に運転手がどんなやつかわかるしな。
なるほど、で、好みの所にいくってわけかぁ。
好みってゆうか、一番親切な所なんじゃないかなぁ。
って、先輩。都市伝説ってゆーか、これって今回あった話なんじゃ?
どうだろうな、いいからどんどん噂広めろよな。
親切なドライバーにはいい女が良い事してくれるってな。
(これであの人の絶倫な性欲も解消されるだろうな)
終わり。
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