休日出勤。
サラリーマンには有りがちなこととはいえ、これほど損をした気分になることはない。鬱々とした気持ちになっている理由は、それだけではない。
剣道部らしい。学生達の群れが装具らしい荷物を各々の足下に置き、場所をとる。この集団化している学生達の中に居て、異物のように所在さなげな気分を味わっているのは、自分だけではないようだ。
ドアの手摺の前に、髪の毛を纏めたスタイルの良い女性がいる。この路線は空港へ比較的楽に通えるのだと聞いたことがある。この辺りだと家賃の相場も手頃なのだろう、キャビンアテンダント達が住むのにお誂え向きだ。
電車が駅に停車した。小数の人が乗り込んでくる。人の動きに合わせ、あの女性の後についてみる。オフホワイトの、セミタイトロング。形のいい尻を浮かび上がらせている。フロントに切り込んだ深いスリット。自分に自信があるのだろう。
尻に挨拶がわりに触れた。この程度はいつものことだとでも言うように動じる様子はない。。手を尻に置き去りにしてみる。体温、形、柔らかさを堪能する。少し後を気にする素振りを始めた。
手を横に滑らせて前へと移動する。少しだけ腰を落とした。スリットの始まりに指先が掛かる。
…クックックッ
少しづつスカートを持ち上げると股間に到達した。
パンストの感触。
ロングスカートだからもしかたらと生足を期待したが、まあ良しとする。
手首を掴まれた。無視してパンストを摘まみ破る。手首を強引に捩じ込み穴の幅を拡げる。
内腿をクロスされた。
強く掴まれる手首を押し下げようとされるが、構わず指先を差し込んだ。
パンティの生地越しにゴワゴワした毛と一際柔らかい感触が伝わってくる。
この辺りだと見当ををつけ、指の腹で揉みほぐす。
女性が諦めたように抵抗を止めた。周囲に気づかれまいと姿勢を正す。
指の第二関節を駆使して上下に、そして回すように揉みほぐす。女性の腰が引いてきて、こちらの股間を圧迫してきた。盾となって尻を制し、手首を奥に捩じ込む。割れ目を往復していると、湿った感触に変化してきた。
苦労してパンストをさらに裂く。股丈の浅いパンティ。手首を捩じ入れようとするが、それを掴み阻止しようと抵抗を見せる。無視した。
直に触れ、繊細に捏ねあげていく。
窓に写る彼女がこちらに睨みを利かせている。が、それも長続きはしない。下唇を噛みながら眉間に皺を刻む。口呼吸へと変化をし、堅く目を閉じて項垂れ始めた。
こうして彼女は落ちた。
ゆっくり、ゆっくり捏ねくり回す。
クイックイッと上下に。
ク~ルク~ルと小さな円を描くように。
これ以上でもこれ以下でもない。決して深追いはず、イカせるほど強い刺激は与えない。快感に酔わせるのである。
彼女は手摺を握る片手はそのままに、背中を預けてきた。体重がのし掛かってくる。
指三本でクリトリスを包囲し、中指を動かし続ける。
フゥフゥと吐かれる合間合間にンッ、ンッと控え目な声が耳に心地いい。
居心地の良い所から手を引き抜いた。
電車の速度が落ちる。
残念ながら潮時だった。
窓に写る彼女は羞恥に俯き、名残惜し気に預ける体を離さないでいる。
もう片方の手で彼女の手を包んだ。
敵意のない握り返しが応えてくる。
指を絡ませ、残り少ない名残を楽しんだ。
ドアが開き、その場を後にした。
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