自分の手で口を塞いだ。
課長からは弱々しい存在に見えただろう。
イヤだと思っても抵抗できない女。
拒否したいのにできない女。
頭に、弱みに付け込む最低な男の笑みが浮かんだ。
抵抗できない女を虐めて心の底から楽しんでいる。
なんて最低な男だ。
・・・ゾクゾクしてしまう。
それとも、私が悦んでいると思っただろうか。
だから何も言わない。
唇を噛んでいるのは恥ずかしいからだ。
イヤだと思ってるわけじゃない。
むしろ、もっとして欲しいと思っているかもしれない
だから抵抗しないんだ。
そう決めつけ、満足げにニヤニヤと笑う課長の顔を思い浮かべた。
なんて下品な笑顔だろう。
私を征服したと思い込んで勝ち誇ってる。
・・・だめ、声が出てしまいそう。
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