次の日に僕は行動に出た。
「先生!先生はこの学校の卒業生らしいけど小学校はどこなの?」
「私?私は中川小学校だよ、えーーと…」
「遠山です。」
「あ、遠山君ね!遠山君はどこかな?」
「同じです!僕も中川小学校だったんですよ!じゃぁ完全に先輩ですね!よろしくお願いします。」
「そうだね♪うん、遠山君短い間だけど仲良くしてね♪」
こんな会話をしてその時は別れた。
(よし、これでだいたいの家の場所は特定できる。中川小学校なら普段から僕が徘徊しているテリトリーだ…それに田上なんて苗字はそんなに多くはない…)
僕は込み上げる笑いと震えを我慢した。
そして数日後、何気に買い物に出た時に偶然先生に出会った。
「あ!田上先生!こんにちわ!」
「あら、遠山君だっけ?こんにちわ♪」
「先生、こんな所で会うなんて、この近くなんですか?」
「うん、そうなの。ここの通りを向こうに渡るとすぐそこなんだよね。遠山君もこの近くなの?」
「僕の所はここからは少し離れてるかな。でも自転車ならすぐですよ。ウチは犬が居るから近くに行くと吠えるからすぐに分かりますよ笑」
「そうなんだ、いいなぁ、私の所もこの前まで犬飼ってたんだけど、今はもう居なくて」
なんて会話をして別れた。
(よし、犬居ない事が確認できた、犬が居ると吠えられたりして見つかる率が
高い…)
だいたいの家の場所も確認できた。そろそろ今晩あたり突入してみるか…
僕は高鳴る鼓動を抑えきれなかった…
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