まゆは平静を取り戻すとそのままAとの待ち合わせ場所に急いだ
まゆの姿を見るとAは
"すごく可愛いよ♪似合ってる"
いろいろと褒めてくれた
ここに来るまですごく恥ずかしかったことや中が見えそうで大変だったなどは話したが、痴漢されたことは言えなかった
"A君以外の他の男の手で汚された"
なんてAに知られたら嫌われてしまう、まゆはそう思った
そのあとのデートは今朝のことを忘れるくらい楽しい時間が過ぎ、帰る時間になった
帰りの電車も満員だったが、帰りはAと一緒で今日のことなど話ながら楽しい一時だった
用事があるからといいAはいつもより前の駅で降りていった
"今日はとっても楽しかったな♪"
まゆはデートのことを思い出す。1つ気掛かりだったのが、母に似た女性が見知らぬ男とホテルに消えて行くのを見かけたことだった
母もいつもは着ないような派手な格好で…
たぶん似た人だろう、母に限って不倫するはずがない
まゆはそう思った
AからのLINEが来た
"今日はとっても楽しかったよ♪
またデートしようね
帰りは気をつけて"
それを読んでまゆは笑みがこぼれ改めてAのことを愛した
その時、後ろから誰かが話しかけてきた
"お嬢ちゃんこんばんは、また会ったね"
その聞き覚えのある声にまゆは背筋が凍った
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