目覚まし時計の音で目が覚めて、昨日の夜に時間の設定を変えなかった自分を恨んだ。
半分寝ぼけた頭の中で、早すぎる時間を指す針を眺めていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
目覚まし時計が鳴るよりも先に目を覚ました。
シャワーを浴びて服を着た。
緊張から鼓動が高まる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
そろそろ駅に着く時間だ。
3か月前のイベント会場に向かった日と同じ時間の快速。
改札を抜け、ホームに書かれた3両目1の文字を思い出す。
まだ快速電車の到着には13分ある。
そのせいか、そう言えば昨日も一番前に立てた。
彼女を振り返り話していると、彼女の後ろにサラリーマンの男が並んだ。
視線を感じた気がして目を向けると顔を背けた男。
中年とゆう単語の似合う姿だと思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
後ろにはいつもと同じ男が立った。
自動販売機の前からゆっくり近づき、私の真後ろに。
背中を押す手に抵抗せず、いつもと同じ車両に乗り込む。
いつもと同じ前側のスペースに立つと、後ろや横からスカートの中に、左側からシャツの裾に手が伸びてくる。
体の上を這う手が、太ももを撫でながらスカートを捲る。
右側の男の胸を揉む手がシャツを引っ張り、シャツの裾がスカートから出ると前に立つ男の手が服の中に入ってくる。
誰かが下着を下ろしている間に別の手がクリトリスを摘んでくる。
膣の中に入ってきた指が曲がりピストンし始める。
誰かがブラのホックを外し、別の誰かの指が乳首を押し潰す。
太ももや背中やお尻に這う手を感じながら、目の前の男の唇が近づいてくる。
3か月。
私は、目の前の男の舌が入ってくる頃には、イク体になっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
彼女を思い出していた。
昨日の悪戯っぽい笑顔や、取り留めのない話題で笑った声。
記憶を辿るにつれ、それは彼女の体に行き着いた。
ラフな服装に隠れた大きな胸。
彼女はDだと言うが、細すぎるウエストのせいでもっと大きく見える。
去年まで新体操で鍛えた引き締まった体に、強い弾力を感じる膨らみ。
洋梨のような形の乳房は、薄い小さなピンクの乳首まで全部が美しい。
右の乳首の方が感じるってのは、彼氏である俺だけが知る秘密だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
体が勝手に反応する。
2番目に目の前に立った男が、左の乳首を強く抓る。
アゴに添えた手で私の顔を上げ、ニヤニヤと笑いながら私の表情を楽しんでいる。
強く抓られる痛みと、優しく撫でられる気持ち良さが交互に伝わってくる。
そのうち、優しく撫でられても痛みを、強く抓られても体の芯に快楽を感じはじめる。
痛みはいつも、夜になっても消えない。
歩く時のブラとの小さな摩擦ですら痛み、動かずに耐えていても心臓と同じテンポでジンジンと痛む。
いつしかそれは私の心の中で、恥ずかしい事をした証拠になり、私がいやらしい事の証拠になった。
右の乳首よりも感じるようになった。
痛みにも快楽にも反応するように。
※元投稿はこちら >>