正直な感想は「うまくいかない」て事だった。
あれから2ヶ月、10回目のチャレンジに選んだ「掲示板に載っていた痴漢電車」も、誰も彼女を痴漢しなかった。
「なかなか難しいね~」
彼女は残念じゃなさそうな声で言う。
「ま、ふつーはムリだよねー」
(まぁそんなものか・・・)と残念に思いながら、ホテルのベッドで彼女に触れると、もうヌルヌルになっていた。
『うわ、ヌルヌル・・・』
「そんな言い方するなーー」
彼女は体を捩りながら言う。
『だってこれ・・・』
「んもぅ、仕方ないでしょ?・・・痴漢されるために電車乗ったんだもん」
(たしかに・・・)と思っていたのに、口からは別の言葉が出た。
『こんなの・・・淫乱っぽい・・・』
その時の彼女の反応、表情、声が、セックスの終わりまで頭の奥にこびりついていた。
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強引で、乱暴だった。
ほんの少し戸惑っただけの時間で恥ずかしい姿にされた。
恥ずかしくて声が出なかった私は、下着を降ろされてもっと声を出せなくなった。
前に立っている人に2本の指でクリトリスを摘まれた。
声が出そうな、強すぎない力でグリグリと抓られた。
声が出そうになって、手で口を抑えて耐えているうちに濡れてしまった。
濡れた瞬間に、後ろの人が指を中に入れてきた。
前の人はクリトリスをグリグリしながら、反対の手でブラの上から乳首を摘んだ。
どうしていいかわからなくなって、パニックで、離れてる彼氏を見た。
彼氏がこっちを見たとき、オマンコの中で指が曲がった。
曲がって、伸びて、また曲がって。
その間もクリトリスはグリグリされてた。
俯いたら胸を揉んでるのは右に立ってる男だった。
左足の太ももを、左に立ってる男が触ってた。
オマンコの中の指は動いてるのに右のお尻も左のお尻も揉まれてた。
彼氏には聞かれなかったから最後まで言わなかったけど、その時、私はイッた。
彼氏と行ったホテルではいけなかったのに。
すごかった
2日たっても、まだ指の感触が残ってる。
彼氏と会えるのは3日後の土曜日。
自分の指で同じようにしてみたけど、いかない。
私は目覚まし時計を、2日前と同じ6時にセットした。
目覚まし時計を止めて、体を起こした。
服はあの日と同じにした。
あの日より少し早く家を出て、あの日と同じ時間の電車をホームで待った。
あの日はわからなかったけど、電車の扉を開くと後ろの男が私を押した。
そのまま歩くとあの日と同じ場所に立たされていた。
あの日より早く、乱暴にスカートが捲られた。
前の男の顔を見上げるとあの日と同じ人で、その時にはもう降ろされた下着の中でクリトリスをグリグリされてた。
あの日は濡れるまで待ってた後ろの人は、濡れるより早くオマンコの入り口を指でなぞった。
右の人は胸を揉むより先にブラウスのボタンを外し始めた。
左の人が人差し指をブラの中に入れて乳首を触ってるあいだに、誰かが服の上から背中のブラのホックを外した。
濡れたオマンコに指が入ってきた。
前の男の人とキスした。
右の人とも左の人とも。
イッたら後ろを向かされて、後ろに立っていた2人とキスした。
別の人が指をオマンコの中に入れてきて、別の人が乳首を摘んで、別の人が胸を揉んだ。
それまでと違う形の指の、違う触りかたに、イッたばかりのオマンコがすぐにイッた。
土曜日の待ち合わせで、彼氏はすぐに「痴漢されに行こう」と言ってきた。
私は『え~?ほんとにやるの~?』と笑顔を作った。
連れられて駅に行って、ホームに降りて電車が来るまで、彼氏はずっと喋っていた。
「有名な電車」「痴漢がいっぱい」「絶対痴漢される」
興奮して話していた。
私ははぐらかしながら、ごまかしながら、本当は期待してたし興奮してた。
・・・けど、痴漢はされなかった。
ホテルに行ったし、いっぱい話したけど、モヤモヤしてた。
だから早めに帰って、目覚まし時計をセットした。
3回目の駅のホーム。
先頭に並ぶと、少し先の自動販売機の前に立っていた男性が近づいてきて私の後ろに立った。
いつも私を押す人だった。
前回、初めて顔を見た人。
前回、初めてキスした人。
4回目からは、男の人は後ろに立つと、まだ電車が来ていないのに手の甲を私の腰に当ててくるようになった。
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