本気で抵抗するなら、座り込んでしまうとか、男の方に向き直るとか、方法はあったはずだが、その時の私は、ただ声を圧し殺すしかない、と思ってしまった。
男の物の先端は、すでに処女膜は突き破っていたが、その先の狭くなっている所をなかなか通過できず、男は滑らかに腰を動かしながら、少しずつ奥へ奥へとそれを埋め込んで行った。
腰を掴んで力任せに押し込めば、すぐ入ったかもしれないが、そうしたら私の苦痛は更に酷いものになっていただろう。
時間をかけて少しずつ進めたのは、彼なりの配慮だったのだろう。
それでも私はとにかく、痛くて仕方ない。歯を食いしばって声を出さないようにしても、どうしても
「んーっ!くーっ!」
という音が口から漏れてしまう。
やがて急に、男の物がぬるっと奥まで入り、壁に突き当たったのが分かった。
「入った!全部入ったよ!」
男は嬉しそうに言うが、私は何とも返事のしようがなかった。
痛いことには変わりはないし、ただ頭の片隅で
『あー、もう処女じゃなくなったんだな』と思っただけで、とにかく早く終わりにしてほしかった。
男は今度は、私を女にするためではなく、自分の射精のために、ゆっくりとピストン運動を始めた。
ところが…
生まれつきエッチな体質が幸いしたのか、欠かさずオナニーをしてきたのが良かったのか…
男な物の出し入れによる痛みは次第に弱くなり、代わりに、これまで体験したことのない快感が、私にもたらされた。
初体験の時から感じられる女は、非常に稀だと聞いた。
私も、少なくとも最初の1回は、痛いのを我慢するだけだと、覚悟していた。
それが…
私はこれまで、自分の性欲の強さをもてあましていたし、そのせいで恥ずかしい思いや、辛い思いをしたことも沢山あった。
だが、この時ほど自分がそのように生まれついた事に、感謝したことはない。
男が動くたびに、どんどん気持ちよさが勝って行き、今度はあえぎ声を圧し殺すのが大変になった。
「あっ…あん!…やっ… あっあっ…」
私がかすれた小声であえぎ出すと男が
「初めてなのに… 感じてるのか?… ホントに… スケベな子だな…」
そう言われて、恥ずかしさから、さらに感じてしまい、私はもう少しで、初体験でイカされそうになってしまった。
しかしその前に、男の動きがドンドン早くなって行き、
「うっ!」
という短い呻き声とともに、男はそれを私から抜き取り、次の瞬間、私の尻たぶに、生暖かい物が大量に浴びせかけられた。
射精が終ると男はまず、ロールペーパーを巻き取って、自分の物に付着した精液、愛液と、血が入り交じった物を拭き取った。次に、まだ手を壁についたまま、肩で息をしている私の尻たぶの精液、アソコの周りから、太ももの内側までを、拭き取ってくれた。
男の後処理が終ると、私はようやく、ふらつきながら立ち、黙って右足首に引っ掛かってきたパンツを履いた。
「先にでるから、5分したら出てきて」
男はそう言うと、トイレから出ていった。
私は便器に座って、男が拭ききれなかった、アソコの周りの付着物などをティッシュで拭いながら、5分経つのを待った。
トイレの扉を開けると、少し離れた所に男が立っていた。まるで、デートの相手がトイレから出てくるのを待っていたように、笑顔でこちらを見ている。
私は、よほどそのまま無視して、自分が乗る電車のホームへ向かおうかと思ったが、足が勝手に、吸い寄せられるように、男の方へ向かってしまう。
彼の前で立ち止まり、俯いていると、男が
「気持ちよかった?」
と聴いてきた。
私はコクンと頷いた。
「メアド交換しようか?」
私は男が外で待っているのを見たとき、まだどこかで続きをしようとしているのかと疑った。
さすがにそのつもりはなかったようだが、そうかといって、こんなにスケベで従順なJKと、これっきりになるのは惜しいと思ったのだろう。
結局私はその男に、メアドと下の名前を教えた。
その時点では、仮に今後男に呼び出されても、応じるつもりはなかった。
それは、性欲がどうのというより、危険すぎる事だと思った。
しかし、家に帰り、時が過ぎて行くに従い、男により電車の中で、トイレの中で、与えられたいくつもの快感が繰り返し思い出され、切ない気持ちになって行った。
そんな頃合いを見計らうかのように、男から呼び出しのメールが来る。
そして私は、待ち合わせ場所からラブホへ連れ込まれ、そこで時間をかけて、前回の何倍もの快楽を男によって与えられてしまう。
こうなるともう、離れられない…
私は今、JDになっているが、現在もその、もと痴漢男、現在セフレの男と付き合っている。
援交でも、不倫でもなく、純粋に快楽だけを求め、与え合う関係だ。
しかしそれでも、この男の物腰、私への気の使い方、雰囲気などと比べると、どうしても周りの同世代の男が子供に見えてしまい、そのせいかいまだにちゃんとした彼氏ができない。
いつか、大人の雰囲気と、この男に負けない性的テクニックを持った男性が現れ、求愛してくれないものかと、そんな時を待ち望んでいる…
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