美少女の母親はシングルマザーだった。病死した旦那さんは資産家だったから、遺産で生活に困らないらしい。
何となく、境遇が似ている妻と、彼女はあれから仲良しになり、
今日は、家に遊びに来ていたのである。
「ねえねえ、ママ、オジサンの部屋凄いよ。アイドルのポスターが沢山。」
「あなた。お友達同士で仲良くやってなさい。私はお茶してるから。」
と、2人は笑いながら、リビングに行ってしまった。
「あらあら曲が聞こえるわ。あの子楽しそうに歌ってる。ウフフ。」
「でも珍しいわね。女の子が女性アイドルのファンなんて。」
「何かテレビを見てた時に、キラキラして羨ましい。私もアイドルになりたい。って言い出してね。それからハマったみたい。」
「いいわね。夢を見る美少女か。」
「奥様も苦労されて来たんだだから、これからは好きに生きれば。絶対57歳に見えないわよ。」
「でもね。長年あの人の介護して来たから彼が喜ぶ事が私の幸せ。みたいに成っちゃたのよ。」
「そうなんだ。そうじゃなきゃ、普通アイドルのコンサートに行かないわよね。」
「でも、結構楽しかった。可愛い女の子が一生懸命歌って踊って、テレビと全然違う。」
「私にはわかんないな。奥様は、もしかして、オタクの気があるのかも。」
と、母親が言ったら、2人は大爆笑したのである。
※元投稿はこちら >>