「そろそろ開会式が始まりますので、皆さんお集まり下さい」とアナウンスがかかる。
「あっ…そろそろ始まる。ああっ…緊張してきた。どうしよう…」
不安そうな顔をするひまりの耳元で、
「エッチの時はもっと緊張してドキドキしただろ?それに比べたら大したことないだろ?」
と囁く。ひまりはハッとして僕の顔を見上げ、「パパのバカ…もう!」と顔を赤らめ頬を膨らます。
僕は、、「ひまりならきっと大丈夫たがら頑張れ!」と背中をポンと叩く。
「わかった!パパ頑張る!」と元気を取り戻すひまり。
「ねぇねぇ…パパ。ひまりちゃんに何言ったの?」
「緊張を解すおまじないだよ。ほらひまりちゃん元気になっただろ?」
「ふ〜ん。そんなおまじないあるんだ。」と不思議そうな顔をする咲。
ひまりの母親は慌てて帰ってきて、
「ひまり!ごめんごめん。開会式始まっちゃう。純也さん、咲ちゃん今日はありがとうございます。」
と言って頭を下げるとひまりの手を引く。
「ひまりちゃん!頑張ってね。応援してるよ。」
「うん!頑張ってくる。」
僕と咲に笑顔を作るが、やっぱり緊張しているようだ。
僕達も会場に入り応援席に座る。
午前中に全ての出場組のダンスが終わり、エキジビションの後審査発表があって終わるのは13時ぐらい。
11時過ぎにひまりの組の順番が回ってくる。
「パパ…いよいよひまりちゃんの番だね。なんか心配。」
「心配していないで、ひまりを応援しよう!」
「うん!応援する。」
音楽がかかりひまりが踊りだす。
おっ…なかなか上手じゃないか。
あれだけ激しいダンスが踊れるんだから体力はあるわけだ。
グループの中でもひまりはずば抜けて可愛い。幼さの中に色気がある。セックスを経験したせいかもしれない。
しかし、ひまりがもう経験済みだなんで誰が想像できるだろう。
あっという間にダンスが終わる。
小学生のダンス時間は3分弱と短いからね。
「パパ…あっという間に終わっちゃった。ひまりちゃん…一生懸命頑張ってたね。」
「そうだね…パパは専門家じゃないけど上手だったと思うよ。あとは成績発表だね。」
全ての組が終わりエキジビションの後、成績発表が始まる。
ひまりの組はなんと3位。よく頑張ったよ。
表彰式と閉会式が終わったのは13時。
僕と咲は出入口付近で待ってると、ひまりと母親がやってくる。
「ひまりちゃん!3位おめでとう。」
「あっ!咲ちゃん…待っててくれたんだ。ありがとう。私も3位取れると思ってなかったから嬉しい。」
2人が話している横でひまりの母親が、
「最後まで残ってくれてありがとうございます。なんとか3位に入れました。」
と話してくる。
「娘さん、上手でしたよ。たくさん練習したんですね。」
「いつも仕事で娘に構ってやれないんですが、好きなダンスは続けさせたいって思って応援してきたんです。」
「お母さんも大変でしたね。でもそのおかげで3位を取れて良かったです。」
「この後純也さん達は帰られますか?もし時間があるのなら一緒に昼食でもどうです?」
すると咲とひまりが、「一緒にご飯食べたい!お腹空いた」と言ってくる。
「時間ありますし、娘達もこう言ってますからご一緒しましょう。」
「良かったわ。」
ひまりの母親とより親密になるチャンスだ。ここでしっかり信用を得ておこう。
食事の場所を近くのファミリーレストランに決めそれぞれの車で向かう。
4人テーブルに僕と咲、母親とひまり向かい合わせに座る。
「ふうっ…大会終わってほっとしたらお腹空いちゃった!何食べようかな。咲ちゃんは何にする?」
「私はこれがいいかな。」
「じゃあ…私はこれにする!」
2人が仲よく話してる姿を見て、「ほんと2人は仲いいですね。」とひまりの母親がニコニコしながら話してくる。
「そうですね。いつも娘さんには学校やそれ以外でもお世話になってるようで、ありがとうございます。」
と僕がお礼を言うと母親が、
「こちらこそ、ひまりがいつもお世話になってすいません。何時ぞやはお泊りまでさせて貰って迷惑だったんじゃありませんか?」
と申し訳なさそうに言う。
迷惑どころかエッチまでさせて貰ってるんだから逆にありがたい。
「いえいえ、迷惑だなんて。逆に娘さんが友達の家に泊まりに行くのは心配じゃなかったですか?」
「普段から娘に咲ちゃんやお父さんの事を聞いていましたから、安心してました。帰ってきてからも楽しかったって喜んでましたから。」
アナルまで経験したエッチがよほど楽しかったのか。ひまりもナイスフォローだよな。
「楽しんで貰えて良かったです。お母さんが忙しい時とか、これからもお泊りに来て貰っても大丈夫ですよ。娘が1人増えただけですから。」
「ほんとですか?仕事の出張で泊まりになる事もあって、たまに娘に1人で留守番させる事もあったんです。その時はお世話になってもいいですか?」
おっ!願ったり叶ったりだ。
「そりゃ小学生の女の子を1人で留守番させるのは心配ですよね。その時は私が責任持ってお預かりしますから安心して任せて下さい。」
「助かります。ありがとうございます。良かった。」
僕に娘を預ける方が心配だと思うけどね。でもこれで安心してひまりを預けて貰える事になって良かった。
ひまりにとってはどうだか…。
「あっ…プールいつ行きます?私、出来るだけ都合付けて会社お休みしますので。」
やっぱり一緒に行くんだ。まあ母親の水着も見てみたいし。タイトな服を着るぐらいだからスタイルはいいだろうな~。
「お母さんの都合の良い日を決めて貰えれば合わせますよ。なにせ私は時間ありますので。」
「そうですね…25日はどうですか?」
「わかりました。25日にしましょう。朝、私が家まで迎えに行きます。」
「えっ?ありがとうございます。お世話になりっぱなしですいません。」
話がまとまり咲とひまりに、
「25 日プールだからね。ひまりちゃんのお母さんも行くって。朝、咲と一緒にひまりちゃんの家まで迎えに行くからね。」
と言うと咲は「やった〜!」と喜ぶ。
その横でひまりが、「ママも行くんだ……。」と少し嫌みのように言う。僕と出会ってから母親の様子が何かおかしいと感じているみたいだ。
まだ何もないんだけど、これからどうなるかはわからないよ。
「ひまりちゃん…お母さんいつも仕事で忙しくて構ってあげられなくて心配しているんだよ。たまには一緒に遊びに行くのもいいんじゃないかな?」
とフォローを入れる。
「わかった!ダンス以外の事でママと遊びに行くなんて久しぶりだから、なんか変な感じ。」
とひまりに言われて母親が、
「まあ…私の言う事はあまり聞かないのに咲ちゃんのお父さんの言う事は聞くのね。」
と言うとひまりが、
「だって…咲ちゃんのパパ、かっこいいし優しいんだもん。ゲームとかで遊んでくれるし…美味しいご飯だって作ってくれるんだよ。」
と僕を褒めてくる。
「いやいや…そんなに褒められても何も出ないよ。ただいつまでも娘と仲よくして欲しいなって思ってるだけ。」
とあえて娘の為だと強調する。
「うん!咲ちゃんとはずっとお友達だもんね。」
「ひまりちゃんとはずっとお友達だよ。」
と2人は顔を見合わせニコッと笑う。
昼食を終え暫く雑談した後、
「また連絡しますね。プール楽しみにしてます。」
と母親が言い、
「こちらころ宜しくお願いします。」
と僕が返して別れて帰路に着く。
明日学校だと言う事もあり、夕方には咲を近くの公園に送り届ける。
「寂しいかもしれないけどパパはいつも咲の事を思ってるからね。」
「うん!わかってる。パパありがとう。」
「お母さんの事、しっかり日記に付けておくの忘れないでね。」
「はいっ!じゃあ…またね。」
と言って咲は車から降りると家まで走っていく。
ちゃんと玄関を開けて家に入る所を見届け、咲から「大丈夫。」のLINEの返事を待ってマンションへと帰る。
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