僕の隠れ家に着くと、希星(きらら)は僕を差し置いて靴を脱ぎ、勝手に家の中を見て回ろうとした。
そこで一度振り向き「おじいさんの名前は?」と聞いていた。
「ああ、正広。」僕はとっさに本当の自分の祖父の名前を言った。
「正広さーん、おじゃましまーす、いらっしゃいますかー?」
希星が声を掛けながら、ひと部屋ずつドアやふすまを開けて行く。
その間に僕はさりげなく、玄関の鍵を掛けた。これはかなり古い物で、鍵を鍵穴にさし込んでからネジのようにグルグル回して閉める。単純な作りだが、閉めるのにも開けるのにも時間が掛かる。
希星が、全部の部屋やトイレ、浴室まで見て回り、戻ってきた。
「誰もいないみたい…何してるの?」
「ああ、鍵の具合も見てくるように頼まれたんだ」
「そう…」
冷静に考えれば、親戚の人が危篤かもしれないのに、鍵の確認をしている場合ではない。
「正広さん、留守なのかな?」
「うん…ここに住んでたおじいさんはね、3カ月前に、息子さんに引き取られて行ったみたい」
「……ということは、親戚のおじいさんがここにいるっていうのは、うそ?」
「うん」
「…私をここに、閉じ込めたの?」
「そう」
「なんで…あ、復讐?」
「そうだね」
言いながら僕は、無表情で希星の方に向き直った。
「そうか、私、ひどいこと言っちゃったもんね…どうするの?殴る?いいよ、殴っても」
「そんなことしないよ。それよりさ、見て欲しい物があるんだ」
僕は居間の隣の和室の、ふすまをさっと開けて見せた。そこには、ほぼ新品の客用布団が敷いてあった。
昔から、男女がふたりきりでいる家で、隣の部屋のふすまが開いて、そこに布団が敷いてあったらそれは『ここでセックスをする』という意味だ。
それを見るなり、希星は無言で玄関に走り、ガチャガチャと鍵を開けようとしたが、簡単には開かない。
僕はその背中に近づき、お腹の前に両手を回して抱き付いた。
「いやっ!いやあっ!」
希星は身体を左右にひねり、両肘打ちで僕を振りほどこうとしたが、僕は姿勢を低くして肘攻撃を交わしながらジリジリと布団の方に後退した。
修羅場だった。でも不思議と僕は醒めていて、AVみたいに『大人しくしろ!』などと大声を出す気にはなれなれず、ただ無言で希星を布団へ引っ張って行った。
そして、踵が布団に触れた所で勢いよく、希星もろとも後にひっくり返った。
「きゃあっ!」
叫びながらも身を起こし、四つん這いで逃げようとする希星に、覆い被さるように背中から抱き付き、力任せに押し倒し、馬乗りになった。
それでも希星は両手で僕に掴みかかり、押し退けようとしたが、その細い手首を2本とも捉え、バンザイをさせた。細くて思ったより力のない腕だったので、左手だけで2本まとめて抑えることができた。
僕がのぞき込むように、希星の美しい顔に顔を近付けると、僕をにらみ返し
「こ、こんなことして!ただで済むと思ってるの?」と叫んだ。
「…思ってない。どうなるんだ?」
「…」
「警察に連れて行かれて、家庭裁判所かな?それから鑑別所に入れられて、少年院か、支援施設か…」
そんなことは、希星をレイプする計画を立てた時から、ネットで繰り返し調べてあった。
「…そういう所に行きたいの?」
「うん。そうすればもう、学校へ行けって言われないだろ?行かなきゃって焦ってるのに、どうしても行けないのは、結構キツい…」
「…私のせい?」
「うん」
「そう…じゃあ、いいよ。好きなようにしなよ」
「うん」
僕は、当たり前の作業をこなすように、希星のシャツのボタンをひとつずつ外して行った。希星は恥ずかしさでギュッ目を閉じて、顔を背けている。
シャツの前を広げると、スポブラに包まれた、年齢の割には大きめな乳房が現れた。
僕はスポブラを見るのは初めてだったので
「これ、どうやって脱がすんだ?」
と聞いてみたが、希星が返事をする訳がない。
触ってみると、かなり弾力性がありそうだったので、すそを捲り上げて見ると
ぷるんっ
と、真っ白いおっぱいが現れた。
僕はほぼ自動的に、ピンクの乳首に唇を近付け、ゆっくり舐め始めた。
「んっ!んんっ!」
希星の口からエッチな声が漏れ、たちまち呼吸が荒くなった。
『カタいイメージの希星でも、こんな反応するんだな』
あとは、希星自身に感じていると認めさせれば、最初の目標はクリアだ。
「希星、気持ちいいのか?」
「き、気持ちよくなんか!」
「そうか?」
僕は努めてフラットな声でそう返してから、舌先で勃起した乳首を強く弾くと、電気を探されたようにビクッとして、軽く背中が持ち上がった。
「…ホントは、感じてるんだろ?」
「感じてない!」
「…希星、お前は、ウソやゴマカシは嫌いなんじゃなかったか?」
すると希星は、涙を流し始め
「…くやしい!私の身体が、こんなことで!」
これだけ言わせれば十分だった。
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