静かな部屋にシャープペンシルの書き綴る音だけが、カリカリとした耳障りの良いテンポで進みゆく。
もうあと半月で受験を迎える女の子が、ノートに滑らかに走らせる。
家庭教師になって2年目、41歳になろうとしていた。
派遣先が女の子だとやはり気が楽だ。
これまでに何人もの中学生を担当して、教師だった頃と同じように可愛く思いながら接していた。
受験を控えて必死になるこの子たちを、何とかしてあげたいと思う。
特に一対一で接することのできるこの仕事は自分には、天職かもしれない。
学校で一人ひとりに出来ることにはどうしても、限界がある。
とはいっても自分の心に触れてくる、目に見えない不快な触手伸ばす生徒がいないわけではない。
男子生徒。
数人に一人はいる。
本人は気づかれていないと思っているけれども、所詮は中学生の子供。
視線が胸に、スカートへと無意識に走らせてしまう。
そういう意味では男だと思った。
極端に短いスカートではない。
男子生徒に刺激がないように膝が見える程度でしかない。
親御さん、特に母親の中には神経質な者もいる。
実績を上げることで、ここまで信用を積み重ねてきたのだ。
それでも最初は様子見、お手並み拝見と言わんばかりにお茶だお菓子だと部屋を覗きにくる。
こういう親の息子ほど、邪な感情を目に宿した視線を向けてきていた。
彼らがトイレへと席を外したとき、密かにベッドのマットレスの下に手を差し入れると卑猥な雑誌が出てくるし、スマホやパソコンから卑猥な画像が出て来ていた。
予備軍………いいえ、実行に移していないだけで立派なクズだと思った。
そして、自分は………それ以上のクズだとの自覚を持っている。
クズの予備軍を、完璧なクズへと育てようとしているのだから………。
この日、クズのひとりのお宅に来ていた。
いつものように部屋で勉強を見ていると、やっぱり来た。
忍び足のつもりなのだろうけど、気配だけは消すことができない。
ドアにしばらくはそば耳を立てて、安心したように離れていく。
あと少なくても1時間は近づいては来ないはず。
自分の女としての心を踏みにじった男に復讐する時が来た。
いずれ本物のクズになるはずのこの子を今のうちに本物に育て上げ、破滅の人生を歩ませて上げる。私にしたように……………。
椅子に座り直すふりをして、スカートの裾を引き上げた。
さり気なくシャツブラウスのボタンを一つ、外す。
しばらくして、やっぱり気づいた。
胸元にも露出した太ももにも視線が向く。
すぐに股間を苦しそうにさせ始めた。
何気に体を斜めに傾けて胸元を見せつける。
開いたシャツブラウスからはブラジャーの一部が見えているはず。
このためにカップ部分以外、レース仕立ての肌が透ける素材の下着を着けてきたのだ。
分かりやすく顔が赤くなり始めている。
勉強をみながら脚を組んで、スカートの裾をさらに上げた。
組んだ脚を解いて、少し開いてみる。
この年頃の男の子には効果は絶大だった。
消しゴムをわざと落としてみせて、拾わせた。
その間に身を乗り出してノートを覗くふりをしながら脚を開いて見せる。
セパレートのストッキングは子供には刺激が強すぎるだろうか。
ブラジャーとお揃いの前が透けたショーツはどうお?……ママ以外の大人の女の毛は気に入った?
椅子に座った彼は、クズの顔になっていた。
そんなに時間のかからないことに、探すふりをして時間を稼いでいたことは明らかなのに、懸命に澄ました顔を作っている。
勉強に身が入らなくなって、彼の太ももを軽く叩いて叱った………手はそこに置いたまま。
そう、ここはこうよ………やればできるじゃない………
言いながら置いた手を離す間際、彼の股間に当ててみる。
笑ってしまいそうなほど、勃起していた。
びっくりしたのと、勃起がバレて飛び上がりそうになって羞恥している。
勉強中に何を考えてるの、やる気はあるの?
静かに、確実に中途半端な子供を追い詰める。
あまりにもの羞恥心に半べそをかき始める姿を見て、内心でほくそ笑む。
あとは簡単だった。
どうしたの、ここをこんなにしちゃって何を考えてるの?………
問い詰めながら股間に手を置いて形を確かめる。
先生の目を見て、答えなさい。
語気を強めて叱ると、いよいよ所在なさげに不安定さが増した。
ファスナーを下ろしていくと、どうしていいのか分からずに手で隠そうとする。
その手を邪険に振り払って、下着から取り出してやったペニスは見事な包茎だった。
ただ自慰行為はしているらしくて、包皮越しにも鬼頭の形が浮き出ている。
ゆっくり包皮を剥いてあげたら少し痛そうに顔を歪めたけれど、構わない。
露出した鬼頭は真っ赤な色をして、脈打つように血流の僅かに動きを見せていた。
よく見ると白い恥垢がこびり着いている。
バッグからウェットティッシュを取り出して、強く言い聞かせる。
声を出さずに我慢なさい、と。
拭き取るのに冷たさと刺激の強さに体を捩らせて、歯を食いしばりながら真っ赤な顔で震えながら耐えている。
カリ首に溜まった恥垢が頑固にこびり付き、取り去るのが辛かったのか目に涙を溜めていた。
なぁに、男でしょ?………
睨みつけて、口に含んで見せる。
信じられない表情をしながらも、顔を上下に動かしてあげたら、それだけで悶え出した。
耐性のないペニスだけに、舌は使わずに唇の粘膜だけで十分らしい。
ゆっくり上下するだけで、すぐに口の中が分泌液で満たされていく。
一時も平常ではいられずに悶え続け、3分と持たずに口の中で果ててしまった。
その姿がかつての自分と重なって見える。
残酷な欲望が湧き上がってきた。
性液を飲み干し、青臭さが鼻腔から抜けていく。
気づいたら濡れていることに自分でも驚いたけれど、それはそれでよかった。
下着を足から抜き去ると、彼と向き合う形で跨がっていた。
狼狽える彼を見ながら言い聞かせる。
女とこうしたかったんでしょ?覚悟を決めなさい………
言いながら、彼の眼を見つめて腰を降ろしていく。
苦しげに呻く彼の口を抑えながら腰を動かす。
言葉にならない代わりに顔をくしゃくしゃにしながら喘いでいる。
耐え難い刺激が彼を支配していた。
口を塞ぐためにブラウスの前を開けてブラジャーを引き上げる。
彼の顔を胸に押しつけて抱きしめながら、腰を動かした。
中学生でもペニスには変わることはなく、自分にも確実な快感がもたらされていた。
胸が彼の唾液でベチョベチョになるのも構わずに、自らの快感に没頭して腰を動きを止めはしなかった。
いきなり彼の体が痙攣を繰り返し、膣内に広がる感覚を感じて射精をされたことを初めて認識する。
彼を胸から引き剥がして顔を見る。
疲れ果てたように弛緩した表情をして、目は虚ろになっていた。
どうだったの?………
えぇ……わかんない………なんか、すごかったよ………
と、男の子。
もっとしたい?………
わかんないよ、そんなの………と、男の子。
まだ萎えることを知らない彼のペニスが膣の中で、時おり脈打つように跳ねている。
壊してしまいたい衝動に駆られた。
電車の中で受けた地獄と天国が錯綜するあの時の状況が、フラッシュバッグする。
彼を抱きしめると腰を動かさずにはいられなかった。
若すぎる彼のペニスは十分な機能を果たし、硬度は申し分がない。
過敏になっている彼を抑え込み、今度は上下に腰を打ち降ろしていく。
ランダムに腰を回し前後に好きなだけ振り動かすと、また上下に打ち降ろす。
クチャクチャと営みの音が潤滑油の素晴らしさを伝えてくる。
凄まじい息遣いが彼の窮状を訴えてきても、やがてあの男たちと同類に成長すると思えば情なんかは湧かない。
グリグリとペニスの先端を接触させながら腰を前後に振り続ける。
迫りくる快感に視界が薄れ、溶けていく。
彼が射精を始めてから遅れて自らの体が硬直、激しいオーガズムに包まれて痙攣が始まった。
しばらくして落ち着くと、涙を溢しながら乳首を吸う彼がいた。
まずは1人、下僕が誕生した。
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