パパは私を優しく抱き締めながら、
「赤ちゃんが出来てママが冷たくなってもパパが優希の事守ってあげるから心配しなくていい。だからパパをがっかりさせないでくれよ。」
と耳元で囁いてきました。
ママが冷たいと私が感じた事をパパもわかっているようで、ドキッとしました。
私は涙を拭きパパを見つめ、「パパをがっかりさせる事?」と聞くと、
「そう…がっかりさせる事。ヘタなのはしょうがない。優希はまだ幼いからね。でもさっきみたいに集中出来なかったり…愛情がこもってなかったり言われた事がきちんと出来なかったり…それががっかりするんだ。わかるね?」
「ごめんなさい……うん……わかる。」
パパが私を見てくれなかったのは怒ってたからなんだ。私が今何を考えてるのかパパには全部お見通しなんだと思いました。
「いい子だ。パパをお口でイかせてくれたから今日の夜、出すのは止めておくよ。その代わり今日の夜は優希を気持ち良くしてあげる事だけに集中するから。」
「えっ?……あ……う…うん。」
パパの言葉にドキッとしてしまいました。
今日の夜はゆっくり寝られると思ったのに……。またあの恥ずかしさと苦しさを我慢しなくちゃいけないかと思うと緊張と不安が襲ってきました。
「ご飯出来たわよ!冷めちゃうよ。」とママの声がし、
「ごめん今行く!」「あっ…ママ。今行く。」とパパと私は返事を返しテーブルに向かいました。
食事をしているとママが、
「一緒にゲームしたりお風呂入ったり。ほんとあなた達仲いいわね。」
と私に聞いてきました。パパはニヤニヤしながら私を見ています。私は一瞬ドキッとして言葉に詰まりそうになるも、
「う、うん。最初は戸惑ったけど初めてパパが出来て…嬉しくて。パパと色々お話したくて…。」
と言うと
「そうなんだね。優希には父親がいなくて寂しい思いさせてたからママほっとしてるの。」
とママが私を見て微笑んできました。
さっき冷たいと感じた事な気のせいだったの?
「初めてパパと呼んでくれた時は嬉しかったよ。今でも嬉しいけど。優希ちゃん…今度勉強も教えて欲しいっていってたよね?」
「あっ…ううん。」
パパ…私そんな事言ってないよ~。
「それはいいわ。パパは頭のいい人だから優希しっかり教えてもらうのよ」
「……う、うん。それよりママ…体調は?」
「気持ちが悪かったり…眠れなかったりするからお薬のんでるの。お医者さんに処方してもらったお薬だからお腹の赤ちゃんには影響ないって。」
眠れなかったり?もしかして…ママいつも夜起きてる?
私がドキドキしているとパパが、
「眠れない時に飲むお薬だから…飲むと朝までぐっすり眠れるんだよね。」
とママに話しかけました。
「そうなの…不思議とぐっすり眠れるの。まあ…あまり飲まない事にこしたことはないんだけどね。つわりが終わるまでの間だから…。」
ママの言葉を聞いて、ぐっすり眠っていることがわかりほっとしました。
夕食を食べ終わりしばらくテレビを見ていると、
「優希…先にお風呂に入るわね」
と言ってママとパパが一緒にお風呂に入りに行きました。
昨日は私と入って…今日はママと…。
別にパパが誰と入ろうと私には関係ないと思ってたけど、なんとも言えない気持ちになりテレビを見ていても何も頭に入ってきませんでした。
2人がお風呂から出てきて、
「ママ、薬飲んで寝るから…優希も早くお風呂に入って寝るのよ。」
と言ってママはパパと寝室に行ってしまいました。
私は1人お風呂に入り湯船に浸かっていると昨日の事が頭に浮かんできてドキドキしてきました。
「パパ……。」
体を洗おうと湯船から出ると鏡に写る自分の体に目がいってしまい、何だか恥ずかしくなってくる自分がいました。
体を洗っている途中、昨日パパにされた事を思い出し、いけないと思いながら自分の割れ目にシャワーを当ててみました。
「あっ!これだめ……」
私はビクッと飛び上がり慌ててシャワーを当てるのを止めました。
敏感な部分に強いシャワーが当たりあまりの刺激にびっくりしてしまいました。
やっぱりだめ…これ…いけない事。
私はもう一度湯船に浸かるとお風呂から出て、自分の部屋に行きました。
しばらくベッドに仰向けになり何も考えずに天井をぼーっと見ていると、パパが部屋に入ってきました。
パパ入ってきた…今日も…されるんだと思っていると、パパはベッドに腰掛けると私に起きて隣に座るよう促してきました。
「ママ…お薬飲んで寝たよ。」
「う…うん。」
「ママね…最近パパによく言う事があるんだ。優希の事なんだけど、言っていいのかどうか…聞きたい?」
とパパは言ってきました。
「悪いこと?」
私はパパを見上げて聞くとパパが頷きます。私はどうしようか迷ったけど思いきって「………聞きたい。」と言いました。
「じゃあ話すね。優希は本当のパパの事は知らないよね?」
「うん…知らない。」
私の胸はドキドキしていました。
今思うとパパの言った事が本当だったのかどうか…考えてしまいます。
でもその時は本当だと思ってしまいました。
「最近優希が成長してきて、優希の顔が別れた彼氏に似てきたんだって。優希を見ると自分と優希を置いて別れた彼氏を思い出すって。優希にはなんの罪もないんだけど…冷たく当たってしまう自分がいるって…。」
「えっ?……そんな……うそ。」
思ってもみなかった事をパパから言われびっくりしたのと、悲しくなってきて泣き出してしまいました。
パパは泣いてる私に追い打ちをかけるように、
「赤ちゃんが生まれたら今までみたいに優希を可愛がれる自信が無いって言ってたよ。だから情緒不安定になる時があるんだって。」
と言ってきます。
ママが冷たいと思ったのはやっぱり。
「えっ?そんな…グスングスン…パパ…私はどうしたらいいの?」
パパは泣いている私の肩を優しく抱き締め、
「ママはパパに、可愛がれる自信が無いから優希の事お願いって言ってくるんだ。それでね、最近パパと優希が仲良くしてるのを見てママはほっとしてるみたい」
と優しく話しかけてきます。
「私…ママの事大好きなのに…私がママに迷惑かけてるなんてそんなのいや」
「賢い優希ならママの為にどうしたらいいかわかるよね?」
私は涙を拭いてパパを見上げ、「……うん。パパと仲良くする事?」と聞きました。
「そう…パパと仲良くする事がどういう事がわかるよね?」
「………う、うん…。」
「パパと仲良くする事とはパパの機嫌を損ねない事。パパの言う事は絶対だし、優希が唯一頼れるのはパパしかいない事を理解するんだ。いいね?」
パパは優しい口調とは裏腹に、私の逃げ道を奪っていきました。
10歳の私にパパしかいないと思わせるには充分な話でした。
私にはパパしかいないと思わせるよう洗脳されていったんだと思います。
「パパの言う事聞いていれば、優希は幸せでいられるんだから…。」
「………しあわせ。……はい…。」
何が幸せなのか10歳の私にはわかりませんでした。
パパと仲良くするのは、ママを安心させる為だからと自分に言い聞かせていました。
それから私はベッドに仰向けに寝かされました。
ああっ…また恥ずかしい事されるんだ。でも私にはパパしかいないし…。
あの苦しさとジンジンする感覚は嫌だよ~。
と思っているとあっと言う間に服を脱がされ裸にされてしまいました。
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