土曜日の10時頃、両親には遊びに行ってくるとだけ伝えて先生の家に自転車で向かいました。
「来なかったらわかるよね?」と言った先生の言葉が頭から離れません。
でも親友の彩チャンを悲しませるような事をした先生を許せるわけもなく、気持ちを引き締め、玄関のチャイムを押しました。
「おっ!桜木よく来たな。まっ、上がりなさい。」
いつもと変わらない先生の表情に戸惑いながら家に上がりました。
テーブルを囲んで向かい合わせに座ると、私はいきなり本題に入りました。
「先生!彩チャンにエッチな事したんてますか?もししたなら止めて下さい!」
と強めに言うと、
「まあまあ…そんなに怒らないで。お茶でも飲んで先生の話を聞きなさい。」
と至って冷静に話しできました。
「……違うって言うんですか?」
怒る私に先生は、
「渡辺はいつもワンピースやスカート履いてて女の子らしいのに、桜木は今日もTシャツにショートパンツか。少しは渡辺を見習え」
と話をはぐらかしてきます。
「そんなの私の勝手だもん。この方が楽だから。そんな事より…」
と言いかけて先生は私の言葉を遮るように、
「ちょっと待っていなさい」
と言ってスマホを弄ると画面を私に見せました。
「えっ?…彩チャン。」
そこには図書室で裸にされた彩チャンの画像が写っていました。私はビックリしたのと同時に怒りが込み上げて来ました。彩チャンの言っていた事が本当だったんだとわかりました。
「先生!彩チャンかわいそう。今すぐ画像消して!」
先生はニヤッと笑い、
「先生の趣味なんでね。渡辺は何て言ってた?聞いただろ?」
と余裕な表情で聞いてきます。
「……誰かに言ったら写真をネットにばらまくって。先生ひきょうだよ。」
「渡辺は約束を破ったんだね。だったら写真ばらまくか。もっと恥ずかしい写真いっぱいあるんだよね。桜木のせいで渡辺は学校に来られなくなっちゃうんだよ。」
「先生だって…彩チャンにやらしい事したんだから、親や学校に言う!」
「言えばいいさ。ばらまくだけだから。渡辺は桜木の事恨むたろうな~。引っ越ししなくちゃいけなくなるよね。渡辺の人生めちゃくちゃになっちゃうけどいい?」
とあくまでも強気な先生に、自分でもどうしたらいいのかわからなくなってきました。
(私のせいで彩チャンが悲しむ、学校に来られなくなっちゃう。どうしよう。)
私のトーンが下がってきたのを見て先生は、「やめてやってもいいぞ。」と
言ってきました。
「えっ?本当?」
私は顔を上げて先生を見ました。
「ああ、その代わり桜木が渡辺の代わりをするんだったらな。どうする?」
先生の言っている意味にビックリして頭の中が真っ白になってしまいました。
私が返事をしないことをいいことに、先生が言ってきます。
「渡辺が親友だって言うのはしょせんうそなんだろ?桜木は自分より小さくて弱くて運動神経も良くない渡辺をいつも見下していたんたろ?代わりなんてする必要なんかないって思ってるんだろ?」
「違うっ!そんな事ない!彩チャンは親友たもん。」
先生の言葉が心にぐさっと刺さりました。そんな事考えた事もなかった。
「じゃあ…桜木は渡辺の代わりが出来るのか?」
私は先生の言うように彩チャンを見下したりなんかしてない。ずっと仲の良い親友なんだもん、と自分に言い聞かせました。
「出来るに決まってる!私が代わりをするから、彩チャンにエッチな事するのやめて!!」
と言ってしまいました。
先生はまたニヤッとし、
「いまいち信用出来ないな~。先生を信用させてくれよ!」
いつの間にか立場が逆転していました。
「信用?」
「そう信用。今ここで裸になるなら信用してやる。裸になったら渡辺にエッチな事は金輪際やらない。」
「えっ?ええっ?」
「渡辺は裸になったんだけどね。」
今思えばここが別れ目でした。
いくらボーイッシュな私でも、もうすぐ11歳になる小学5年生。思春期になり胸も少し膨らんできたし、お尻だって少し丸みをおびてきたし。羞恥心だって。
「裸に、裸になる!だから約束して。彩チャンにはこれから何もしないって。それから私が裸になった事は彩チャンには言わないでって!」
「ああ、約束するよ。この事は先生と桜木だけの秘密にしてやる。ほら早く脱げ!それとも脱がしてやろうか?」
「脱ぐから静かにして!」
先生への怒りと恥ずかしさ、彩チャンへの思いが入り乱れて自分でもよくわからなくなっていました。
思いきってTシャツを脱ぎ、インナーのキャミソールになると、
「なんだ~。桜木まだブラ付けてないんだ。まだ胸膨らんでないのか?渡辺はジュニアブラ付けてたけどな~。渡辺よりおこちゃまなんだ~。」
と先生は煽ってきます。
私は恥ずかしくなって先生から顔を反らしてしまいました。
実際私より彩チャンの方が胸が膨らんでいる事には気付いていました。
少し劣等感を抱いていたのは確かです。
でもいくら膨らみ始めたばかりの胸だといっても膨らみはTシャツからでもわかるはず。それをあえて先生は私が恥ずかしがるように言ってきます。
「膨らんできてるよ!Tシャツだと擦れて痒くなるからキャミソール着てるの。私だってブラ付けようと思ったら付けれるんだから!」
先生はバカにしたように笑い、
「わかったわかった。早く脱げ!」
と命令してきます。
悔しさと恥ずかしさと怒りで自分がコントロール出来なくなっていました。
ショートパンツを降ろし、キャミソールを脱ぐと先生の前でパンツ一枚の姿になりました。
恥ずかしさで胸を隠そうとする私に、
「こらっ!両手降ろせ。胸を隠すんじゃない。」
と怒り、私は慌てて両手を降ろしました。
「なんだ~。やっぱり胸膨らんでないじゃないか。渡辺より小さいな~。キャラクターパンツだしやっぱりおこちゃまだ。」
と先生は羞恥心を煽ってきます。
「膨らんでるもん。おこちゃまなんかじゃないから!」
先生は私に近付き耳元で、
「小さな胸もキャラクターパンツも先生きらいじゃないぞ。先生はおこちゃまが好きなんだよ。ほらパンツも脱げ!」
と言われ背筋がゾクゾクッとしました。先生は私の目の前にしゃがみました。
「言われなくたって!」
と言って恥ずかしさを我慢してパンツを降ろし、ついに先生の前で裸になってしまいました。
前を隠したいけど隠すと先生に負けた気がして必死に我慢していると、
「クスッ…まだ生えてないんだね。生理は?初潮は来たのか?」
と聞いてきます。私はカァッと体が熱くなるのを感じながら、
「見ればわかるでしょ?初潮はまだ…わるい?」
とその時はまだ強気でした。
でも先生に裸を見られてる恥ずかしさと悔しさから無意識に足が震えている事に気付きました。
「初潮はまだか…そっか…渡辺は初潮来たらしいぞ。やっぱり桜木はおこちゃまだな~。」
と先生は私の心を揺さぶってきます。
えっ?彩チャンもう初潮来たんだ。私聞いていない…。
「初潮がまだなら生で出来るな。渡辺は妊娠するとまずいからゴム付けたんだよな~。ゴム付けると嫌なんだよな~」
独り言のように言う先生。
無知な私は「生?ゴム?妊娠?えっ?」とその時は理解することが出来ませんでした。
「桜木はスポーツが得意なだけあって、5年生にしては体が締まってる。アソコの締りも最高なんだろうな~。長い手足、日焼けした肌、渡辺とは違った良さがある。ボーイッシュな髪型もいい。先生はどちらかと言うと桜木の方が好きだな。」
と言われよくわからないけど、私の方が好きだと言う事だけわかりました。
彩チャンより私の方がスキ。そこに少し優越感を抱いてる自分がいました。
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