この頃、僕は間違いなく、美咲に恋していた。
だが彼女はまだ13才。成人年齢の僕が、告白なんかしても、怖がらせるだけかも知れない。せめて美咲が高校生にでもなれば…
そんな矢先のできごとだった。
だが、いくら好きな少女と3日間、同じ家で二人きりだからといって、いきなり襲おうと考えるほど、短絡的にはなれない。
その一方、僕と美咲はお互いの受験で空白があった分、少しよそよそしい感じになっていたので、これを機会にもう少し親密になれたら…そんな淡い期待はしていたと思う。
初日の当面の問題は、夕食と風呂をどうするか?だった。
僕の母は、泊りがけで家を空ける時は必ず、食事の下ごしらえをして行ったが、僕は料理が面倒なので、コンビニ弁当とかで適当に済ませることが多かった。だが美咲がいるのでは、そうもいかない。
意を決して台所に立とうとすると、美咲が部屋から出てきて
「あ、ごはん、あたしやります!」と言った。
「できるの?」
「うん。お母さんの夜勤のときとか、あたしがやってるから…」
そういえば美咲の母親は、大きな病院の看護師だった。
美咲が手際よく、料理を始めるので僕は
「ありがとう。じゃあ俺、風呂沸かしておくよ」と言って、バスルームへ行って浴槽を洗い始めた。
ここでまた問題。風呂はどっちが先に入るべきか?
うちの風呂は大して大きくないので、浴槽に浸かれば少なからず、お湯に身体の匂いが移る。思春期まっさかりの美咲にとって、男の匂いがするお湯に浸かるのと、自分の身体の匂いを僕に嗅がれるのと、どっちがマシだろうか?
こんなくだらないことで散々迷った挙げ句『どうしても嗅がれるのがイヤなら、自分が出たあと浴槽の栓を抜くだろう』と考え、美咲を先に入れることにした。
これがまずかった。
美咲が作った夕食を二人で食べ、僕が片付けと皿洗いをしている間に美咲が風呂に入る。
風呂上がりの美咲が、かわいいパジャマ姿でよって来て
「お風呂ありがとう。片付け、まだある?」と聞いた。
「ああ、あと少しだから、先に部屋で休んでて」
「はい。おやすみなさい」
そう言って軽くおじぎをした彼女の胸元から、得も言われぬ芳香が上がってきて、僕はクラクラした。
更にそのあと、僕が浴室に行ってみると、お湯は抜いてない。浴室全体が、彼女が持ってきたソープとシャンプー、それに美咲の身体から移った甘い香りに満たされている。
そのまま裸になり浴槽に浸かると、その甘美な香りに全身が包まれ、どうにも勃起が収まらなくなり、戸惑った。
自分の部屋に戻ってからも、隣の部屋の美咲が気になって仕方ない。『隣へ行きたい。行って、美咲を抱きしめ、さっきの匂いを思い切り嗅ぎたい。』
『でも、それをやったらおしまいだ。美咲に拒絶され、泣かれたら…親戚中から爪弾きになるだろう』
他の事を考えたり、寝てしまったりしようとしたが、それもできない。
夜中の1時頃になり、ついに僕は、ひとつの結論に達した。
『僕は美咲の身体の匂いに魅せられているんだ。セックスしたい訳じゃない。それなら…』
僕は意を決して立ち上がり、美咲の部屋のドアを開けた。
薄明かりの中、ベッドに近づくと、彼女はよく眠っているようだった。
震える手で掛け布団をそっと捲り、パジャマのボタンを1つだけ外して、胸元に顔を近づけると、浴室とは比べ物にならない濃厚な匂いが僕を圧倒した。少女の匂いがここまで男を狂わせるものとは、この時まで知らなかった。
それでも僕は、なんとか誘惑を断ち切り、布団を戻して自分の部屋に戻った。
『今嗅いだ匂いと美咲の寝姿をオカズにして射精してしまえば、収まるかも』
そう考えて始めたものの、雑念が入って進まない。
『パジャマのボタンまで外したのに、起きなかったな…あと2つ外したら、ブラが見られたかな』
『スポブラに包まれたオッパイを見せてもらって、また元に戻して部屋に戻れば…美咲に気づかれなければ、何もなかったのと同じことだよな…』
そんな身勝手な考えを、どうにも振り払うことができず、僕は再び美咲の部屋に向かった。
もう一度、ベッドの横に立ち、布団を捲り、2つ目、そして3つ目のパジャマのボタンを外す。
白いスポブラに包まれた、小さな乳房が二つ、現れる。その可愛らしさといったら!
『見るだけだ。見て、匂いを嗅ぐだけ。触ったらダメだ…』繰り返し自分に言い聞かせたのだが、ほとんど無意識に体が動き、指先が乳房の頂点へと延びて行く。
そこに、ほんの僅かに触れたとたん、美咲の身体が『ビクビクッ』と跳ねるように反応した。でも、驚いて僕が慌てて手を引っ込めると、元のように静かな寝息に戻る。
安堵して、再び指を延ばし、今度は乳首を中心に円を描くように撫でると、断続的に『ビクッ…ビクッ』と反応しながら、呼吸が見る見る荒くなって行く。
『か、感じてるのか?眠ってるのに…』今思えばこれは、ただの生理反応。だがその時は、自分の行為が美咲に歓迎されたように錯覚して、抑えが効かなくなった。
『美咲ちゃん、もっと気持ちよくしてあげるからね…』
僕はついに、スポブラの裾を指先でつまみ、ゆっくりと首元まで捲くり上げた。
月明かりに浮かぶ、小さいけど形のいいオッパイ。その先端のピンクに、吸い寄せられるように唇を近づけ、ゆっくり、ねっとりと嘗め始める。すると、美咲の呼吸が更に荒くなり、軽く顎を上げて
「ぁっ…んっ…」と微かに喘ぎだした。
僕の口の中で、勃起して立体的になって行く乳首。それを夢中になって左右交互に嘗め転がしていると…
ふいに頭の上の方から
「いゃぁ…」とか細く泣く声が。
ギョッとして顔を上げると、美咲が目を覚まし、涙目で僕の方を見ていた。
バッチリ視線が合った。しかし僕は、何と言ったらいいか皆目見当がつかず、とりあえず顔を伏せて、嘗め転がしを続行した。
「あっ…いっ、いやっ!…サトシ君やめて…なんで?ずっと、今まで、やさしくしてくれてたのに…」
『それは違う!』僕は心の中で大声で叫んだ。それではまるで、僕が性的虐待をしているみたいだ。そうじゃなくて…
僕は恥も外聞もかなぐり捨てて、13歳の少女を全力で口説いた。
「違うよ!美咲ちゃん。す、好きなんだ!4月に久しぶりに会って、そしたらすげぇ可愛くなってて、それ以来君のことが、頭から離れなくなっちゃって…」
美咲は顔を上げて、僕の真意を見極めるようにじっと僕の顔を見つめていたが、やがて眼をギュッと瞑って真横を向いた。
『やった!美咲ちゃんが、僕を受け入れてくれた!』
僕は嬉しくて、天にも昇る心地だった。
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