ことりちゃんの言葉に、体中の毛穴が拡がって、体中にぞわぞわとした電気が走ります。
ただ僕の中には、情けない気持ちでいっぱいでした。
あ、あの、ことりちゃん、いつもしてること、、、。
いつも、僕がしてる、ことなんだけど、あ、あの、ご、ごめん。
こ、ここじゃ出来ないんだ。
え、なんで?自分だけなに言ってるの?
あ、い、いや、口から出まかせとかじゃないっ
ことりちゃんが頑張ったの、すごく伝わったよ。
だから、ぼ、僕もす、するから、そっちじゃないとダメなんだ。と僕はベッドを指さします。
そんな事を言うのには、理由がありました。
思春期になって芽生えた、人に言えない悩み、包茎でした。
剥こうと何度も試しましたが、亀頭が全部、露出したことがありません。
原因は、小さい頃から隠れてしていた、うつ伏せオナニー、別名は、布団こすり付けオナニーと言うそうです。
低学年の頃から、嫌な事などあると、布団に下着ごと皮かむりを押し付け、気持ちよくなっていました。
中学生になると、布団や下着の汚れで親にばれるのが嫌で、しぼんだ状態の時に先端の皮を引っ張り伸ばして、先端をねじり漏れないようにして、皮の中に射精していました。
その後は、トイレに行き、先を摘まんで、皮かむり内におしっこを溜め、中を洗うという、僕的には一大発明でしたが、大切な時期にそのような事をしたためか、包茎になっていました。
何でベッドなの?
死ぬほど恥ずかしかったのですが、布団こすり付けオナニーの事をことりちゃんに話しました。
さすがに包茎の事をいう勇気は、持ち合わせていませんでした。
しかし、ことりちゃんの表情は険しいまま、俺が見せない言い訳の、でまかせを言っているとしか思っていない様子です。
そこじゃテレビだって見れないじゃん、絶対嘘ついてるっ。
嘘じゃないんだって、本当なんだってば。
わかったよ、どうして布団にこすり付けるのか、見たらわかるよ。
急に開き直った自分がいました。
ことりちゃんに見せたら間違いなく、大笑いされる。
僕が大好きな小学六年生の、しかも完璧なくらいの美少女に嘲(あざけ)り、笑われる。
性癖な事ならまだしも、身体的なことで弄(いじ)られても嬉しくはないよな。
でもそれで何か変われるかも知れない。
これがそのきっかけになるかも知れない。
じゃ、今から証拠見せる。
ことりちゃんに嘘なんて言わない、信じてくれっ。
僕は覚悟を決め、勢いで、ズボンとパンツを一気にさっと降ろし、診察でも受けるように、見せました。
嘲笑されるのが怖くて、無意識に目を堅く閉じていました。
わ、わ、ぅわ。
ことりちゃんの声が聞こえます。
ね、ね、先っちょの色が変わってるよ?だいじょうぶなの?
え、わ、笑わないの、俺こんなんだよ?
そうじゃなくて、先に血が行ってないんじゃないの?
青白くなってる、ちょっとこれ、やばいんじゃない?
お風呂で温めて血行よくするとか?
あ、今日はめちゃくちゃ興奮が続いたからだよ。
これならだいじょうぶだよ、萎めば元に戻るよ。
俺、こんなんだから、いつもベッドで、、、。
わかったから、もういいっ。
そんなに自分を悪く言わないでっ。
その言葉に、今まで重く圧し掛かっていた肩の荷が下りた気持ちになりました。
はぁ、めちゃくちゃ勇気いったなぁ。
そんな会話をしていたら、ことりちゃんのお腹がぐぅと大きく鳴りました。
あ、ごはんって食べてないんだっけ?
こくりと頷くことりちゃん。
なんか買ってこようか?それかそっと抜け出てファミレスとか行く?ご馳走するよ。
本当に?本当にいいの?
バイト代残っているから大丈夫、まかせて。
やったぁ、うれしいぃ、お腹ペコペコで泣きたい気持ちだったの。
じゃその後、ドラッグストアにも行きたい。
うん、その隣にあるよ。
そっと駐車場を確認することりちゃん、パパとママ出かけてる、今日はもう帰ってこないわ。
そうなの?
ママ狭い場所ダメだから、多分どっかのホテルに行ったと思うよ。
ね、ご飯食べて、ドラッグストア行った後にね。
後?
ことりもお手伝いするから、頑張ってみない?
そういって俺の股間を指さします。
ことりが人生、変えてあげるね。
じゃ、せっかくだから、今日買ったワンピース来て行こっ。
そういうと、買い物袋から買ったばかりの洋服を取り出します。
取り出した時、タオルハンカチで包まれた、黒いタマゴのような物が落ちて、僕の方にコロコロと転がっています。
それは、アンテナのついたリモコン式の大人のおもちゃ、ローターでした。
手に取ると、べっとりとついた愛液が乾いて、カピカピになっています。
あ、あっ、見ちゃだめえぇぇー
僕は、ことりちゃんが部屋に来た時の、何か聞こえた?の意味が分かりました。
最初に会った時の写メで感じた、いかがわしい感じ、僕の部屋で遊ばせようとする山下さんを必死に拒否する理由や、ぎこちない足取りで駐車場に向かう姿などの違和感が一気に氷解していきました。
僕は、台所に行くと、それを洗い流しました。
それ以上は、何も言わず、さ、ご飯だ、ご飯に行こうと、ことりちゃんの手を引きました。
ことりちゃんの指は、小さくて細くて、優しさで出来ているみたいに柔らかくて、思わずぎゅっと握りました。
ことりちゃんも、僕の手をぎゅっと握り返してくれました。
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