午前中は、お兄ちゃんは部活があるので、私は夏休みの宿題をしながら、帰りを待つ。
お兄ちゃんが帰って来ると、玄関まで出迎え、そのまま一緒にシャワーで、お互いの身体を洗いっこ。バスタオルだけ巻いて子供部屋にもどり、朝から敷いたままにしてあったお布団の上で、激しい愛撫。そして挿入。
セックスが終わると、お兄ちゃんは部活の疲れもあって寝てしまうので、裸にタオルケットだけ掛けて一緒にお昼寝。その繰り返しの毎日だった。
始めのうち、私にとって挿入は、身体の中に異物が入る違和感しかなかった。
でもだんだんと、おチンチンが私の膣内で暴れ回るのが、クンニとかとは種類の違う快感になってきて…
ひとりでいる時も、その事ばかり頭に浮かんできて、夏休みの宿題が進まなくて困った。
秋になると、また私は冷え性に煩わされた。でもこの年からは、寝付きの心配だけはなくなっていた。お兄ちゃんが、必ず暖めてくれたし、エッチをすれば、身体の芯から熱くなれたので。
そんな風に淡々と月日が流れ、私は中学生になった。お兄ちゃんは高校生。
その間私たちは、他の異性に惹かれることはなかった。
私の両親には、もちろんふたりの関係はヒミツだった。でも、中学に入り、内向的な私も多少、ファッションとか流行りの映画とかが気になるようになり、休みの日にお兄ちゃんにおねだりして街にデートに連れ出してもらうようになった。
そんなある日、お母さんの洗濯を手伝っている時、ふいに
「ねぇ詩織、あんたお兄ちゃんとお付き合いしてるの?」と聞かれた。
私は、お母さんだけは、私がどんなに悪いことをしていても、絶対庇ってくれると信じていたので
「うん。いけないこと?」と答えた。
するとお母さんは、私の両手を掴み
「よかったじゃない!お兄ちゃんみたいな素敵な男の子、なかなかいないわよ!」と微笑んでくれた。
私はうれしくて、安心して、涙が出そうになった。
その夜私たちは、お父さんの部屋に呼ばれ、隠れて付き合っていたことについて、少しだけ怒られた。でもお父さんも、交際には反対しなかった。
ただケジメとして、その日から私たちは別の部屋で寝ることになった。隣の部屋だったので、あまり意味はなかったけど。
こうして私たちは、親公認の仲になった。
最近になって、私はふと思い付いてお兄ちゃんに「私のこと、好きって言ってくれたけど、いつから?」と聞いてみた。するとなんと、私が小4の時からだって。
その頃私は夏になると、肌着のパンツの上にノースリーブのワンピース一枚という格好で家の中を歩き回っていた。お兄ちゃんはそんな私の、首元や腋の下から除く膨らみ始めの胸を見て、ドキドキしてたって。子供だった私は、そんなお兄ちゃんの視線にまるで気付いていなかった。
私をひどい冷え性の身体に産んだことで、お母さんは私に何度も謝ってくれた。
でももし、私のお尻が冷たくなかったら、お兄ちゃんの布団に潜り込むことはなかっただろうし、お兄ちゃんの気持ちにも気付かず、お兄ちゃんは諦めて他の人を好きになっていたかもしれない。
私がお兄ちゃんの彼女になれたのは、冷たいお尻に生まれついたおかげなのだ。
ありがとう、お母さん。
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