それ以来私たちは、毎晩一緒に眠るようになった。
一応、布団は二組敷くけど、電気を消す時間になると、暗黙の了解で、私がお兄ちゃんの布団に潜り込む。
するとお兄ちゃんはすぐに、私のパジャマの上と肌着を捲り上げ、さらにパジャマのズボンとショーツを膝まで下ろしてから、背中からお尻までを撫で回して暖めてくれる。
そうすると私は、ひとりで寝ていた時のことがうそのように、すぐにスヤスヤと眠りに落ちてしまう。
そうやって、お兄ちゃんに守られて毎晩安眠する内に、私の恋心が、どんどん膨らんで行った。
安易だって思われるかもしれない。でも、仕方ないよ。こんなに身近にいる男の子に、こんなに毎晩優しくされたら、誰だって…
そんなある日、お兄ちゃんのお尻を撫でる指先が、ふいにお尻の割れ目のいちばん下に触れた。
そしてそこから割れ目に沿って、つーーっと上に、指が動いた。そこは私の性感帯。私は反射的にブルブルっと震え、
「んっ!」とエッチな声を出してしまった。
これでお兄ちゃんのスイッチが入っちゃったみたい。お尻の割れ目の下を左右に広げ、その先にある小さな穴。私の子宮へと続く道の、入口の穴に指を伸ばして来た。
「あっ!そこは…ダメ!」
でもお兄ちゃんは止めてくれず、丸い膣口の縁を、円を描くように撫で始めた。
「お、お兄ちゃん?…んっ!」
「…いやなのか?」
「んんっ!いや…じゃないけど、こういうことは、好きな人と…」
するとお兄ちゃんは手の動きを止め、『何言ってるんだ?』と言うような口調で
「お前、俺のこと、好きだろ?」
と聞いてきた。
さすがの私も、これはシャクに触ったが、図星だったから言い返せない。
「お、お兄ちゃんは?」と聞き返すのがやっとだった。
「俺も、詩織のことが好きだ!」
「…それ、妹として?それとも…」
「妹じゃねぇだろ?お前は。俺はそんな風に思ったこと、一度もねぇぞ。」
それだけ聞けば、十分だった。
冷静に考えれば、妹として好きだから、エッチなことしたい、というのも変なお話なんだけれど。
私は、『それなら、いいよ』と口に出して言うのが恥ずかしすぎたので、代わりにお兄ちゃんの背中に回した左手にギュッと力を込め、それから…すごく恥ずかしかったけど、左脚を曲げて、お兄ちゃんの脚の上に重ねて…あそこを開いて触りやすいようにしてあげた。
お兄ちゃんの指が、膣口と、膣前庭と呼ばれる場所の間を何度も行ったり来たり。ずっと同じテンポの単調な動きだったけど、私の方は、お腹の底から熱い物がどんどんこみ上げてきて…
あれほど冷え性で辛かったのが嘘のように、身体中がカーッと熱くなって…
私は、初めてのエクスタシーを迎えた。
イッた後、すぐにとんでもない睡魔が襲ってきて。
私は薄れて行く意識の中で『なんだ、もっと早く、こうすればよかったんだ…』などと考えていた。
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