こういう時は夜景が見たい、ってか。
今の時間は、まだ8時20分を回ったところ。
俺は夜景の見える山を目指して車を走らす。
俺。「シュンがどうかしたのか?」
明美「今日、突然にシュンさんの家に行ったでしょ。私は家に上げて貰えるって思ってたんだ」
俺、「普通ならそう思うし、上げて貰えなかったのか?」
明美「朝の9時過ぎに着いたんだけど、ドアを開けるなり、ちょっと部屋を片付けるから待っててって言われて」
俺、「そりゃー、当たり前じゃん、良くある話」
明美「でもね、ドアが開いた時に見たんだ」
俺「何を?まさか誰か居たのか?」
明美「六兄ちゃんはシュンさんの家に行った事あるの?」
俺「ないよ、で、何を見たの」
明美「玄関の壁にピンクのかわいいハート型の鏡。で、結局、20分近く待たされて、ゴメンゴメンって出てきたんだけど、その時にはハート型の鏡が外されてなかったのよ。しかも、そろそろ六兄ちゃん達が迎えに来る時間になったから、ホントゴメン、
もう家の前の大通りで待っとこう、って
絶対に怪しいでしょ!彼女居てるよ。女の勘ってやつ!私の勘は当たるのよね!」
俺、「確かに怪しいな、怪し過ぎるな、でも明美ちゃんもウソをつくでしょ」
明美「私のウソは皆が居る時に付くから良いのよ。二人っきりの時にウソは言わないよ。あ~、夜景が見えてきたー、綺麗綺麗!」
ガードレールの合間から夜景が見えだした。
もう少し行けばひろばがあるから、
そんな時に俺の携帯が鳴る。
シュンからだった。
明美「私は居ない事にして!」
黙って俺の電話を聞いてる明美ちゃん。
俺は、うんうん、ウソだろー、ほんとかよ~、まだ3回ぐらいしか会ってないのに?
相槌を打ちながら聞くしかなかった。
電話しながら、広場に車を停めて、じゃー解った、元気出せよと電話を切る俺に、
なんて言ってた。と聞く明美ちゃん。
俺、「明美ちゃん、振っちゃったの」
明美「そうだよ、二人っきりの時はウソはダメだよ。年上の人と付き合ってて、別れてるって言ってるけど、別れ切れてないみたい、だから振っちゃった」
俺「別れ切れてないか、それがホントだったら明美ちゃんに悪いことしたな。別な奴を紹介するよ」
明美「当分良いよ私は、それより車降りて夜景を見ようよ六兄ちゃん、なんたかカップルだらけだよ、あそこのカップル、キスしてるよー」
助手席にデニムのミニスカートから日焼けしたムッチリした明美ちゃんの生足を生唾を飲み込んでしまう。
車を降りて夜景を見る。
なんだか夜風が寒いぐらい。
明美ちゃんが六兄ちゃん、なんだか涼しい様な寒い様なダネと言って、自然に俺に腕を組んでくる。
明美、「ほら、あっちのカップルもキスしてるー」
六兄ちゃんは樹美とキスしたの、したよね。聞いてるよ。樹美はムッツリスケベだからね。
そうそう、今日のお弁当美味しかったでしょ。たりたかな。今日は6人分だから時間掛かるし、凝ったものが出来なかったけど、今度は二人分だから特製の作ってくるからね。
俺は頭の中に色んな思いが掛け巡っていた。
二人分のお弁当?今の状況での二人分って、俺しかいないよな?
もっちゃんの見たまんま発言。
明美ちゃん「六兄ちゃん聞いてるの?」
その言葉にハッとする俺。
明美ちゃん、二人分のお弁当って?
俺は樹美と付き合ってるんだよ。
明美ちゃん「知ってるよ。当たり前じゃん。でも樹美の家は厳しいし、夜は門限8時だし、私なら基本10時だよ。ママが夜勤の時はママが帰るより早く帰れば良いし。樹美と会えない時は私と会えば良いじゃん。この週末は樹美はおばあちゃんちに二泊三日で帰るんだよね。じゃー、六兄ちゃん暇でしょ」
俺「そんな問題じゃーないでしょ」
明美「良いの良いの、これって大人風に言うなら浮気?不倫?良いじゃん良いじゃん、二人だけの秘密って事」
腕にしがみつくようにオッパイのソフトな弾力も腕に感じてしまう。
俺はどうしたら良いのか?
樹美と明美の友情も有るだろし、俺との関係も
次回、
理性崩壊!
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