(おお、受付から結構趣味の良い女・・・感度確認と・・・)
賢治は受付の女の子のお尻を触った・・・。
「きゃあ・・・何するんですか?・・・』
『いやあ、失敬・・・あんまり魅力的だから・・・・』
状況を判っている彼女はそれ以上の拒絶はしない。
(なんなの・・・この人、気持ち悪い・・・)
キモデブの賢治は女の子と付き合った事もなく、その醜い姿から相手にされる事もなかった。
でも、親の経営している病院では、誰も嗜めるものもなくやりたい放題だった。
初見んでこんな事をするのも、どれだけ親の威光が浸透しているか見極めているだけだった。
応接室に通されて、理事長であるお母さんと私は一緒に逢うことになっていた。
全て賢治の親の差金であった。
いつでもお父さんが亡くなれば、私達親娘の運命はこの男が握ると言う事を知らしめる為・・・。
大きな体をソファーにどっしりと腰を下ろし、私達を待っていた。
『初めまして、理事長の森高です、そして娘のちさとです、よろしくお願いします』
『こちらこそ、初めまして、高山です、よろしくお願いします』
(おお、こりゃあ上物だ、バツイチだろうが全然問題ない・・・それにちさとちゃんかあ・・・むっちゃ
可愛いなあ・・・これは親父ナイスだぜ・・・)
私達を賢治のいやらしい目付きを全身に受けていた。
私は小声で、お母さんに部屋を出て良いか聞いてみるが・・・しかし、小声で、一緒に居なさいと言われて渋々残る。
この人が、お父さんの代わりにこの病院の代表になる訳だ、でもそのスタイルからきたものなのか気持ちが悪い・・・。
それが初めての出逢いだった。
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