『あら、森高さんそのスカート丈どう言うつもりなの?』
『え!?・・・どう言う事?」
『この学校では、生徒手帳に書いてるでしょ・・・服装基準も頭髪基準もキチンと見たのかしら?』
私の服装にクレームを入れて来たのは、学級委員の安藤さんだった。
入学式の時からなにかと目の敵にされていた。
実際には、男子学級委員の木下くんまでが私をチヤホヤしている事が面白く無かった様だ。
私は、安藤さんの言う通りに丈を直したが、怒りは治らない。
『森高さん、あなたのお家では良いかも知れないけど、ここではダメなのよ判った?』
『家は関係無いでしょう?どうして?・・・』
『お母様から、あなたとは関わるなって言われてるの、どう言うことか判ってるでしょ・・・』
『判らないよ・・・』
騒がしくなったところで、先生が来て授業が始まる。
女子児童の大半は安藤さんと同調している、男子児童が少数ではあるが私の側についてくれていた。
この事が、安藤さんの気持ちを逆撫でしていた。
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