人見知りで、引っ込み思案な私は、幼稚園では自分で地雷を踏んで虐められる原因を作っていた。
何でも人の物を奪う事で、自分の存在を知らしめる事でしか自己主張出来なかったのです。
そのしがらみの無い新しい学園での生活を思っていたのに、最初から挫折しそうでした。
おじさん達の視線と臭い、目の前に迫った股間・・・通学続けられるかな?・・・。
不安で一杯になっていた。
暫くして降りる駅に到着する。
やっとドアーが開いてまた、人の波に流される。
改札を出ると、学園の生徒の流れのままに流されていった。
一人で初めて校門をくぐった。
小学部と中学部の生徒が通学する時間、高等部と大学生は時間が違っていた。
やっとの思いで教室に到着した。
私の学園は小学部までは共学で、中等部からは女子校になる。
その為、男子児童の数は少なかった。
しかも、その多数が幼稚園からの昇格組、既にコミュニティーが出来ていて
新参者の私は弾かれていた。
それでも、見かけの良かった私はその少ない男子から注目されていたのだった。
幼稚園での経験から、露骨なアピールは問題だとは思っていた。
女子の反応が問題だと思っていたのだ。
中学から先は、女子ばかりになるのだから・・・。
しかし、幼い男子は興味から好意、否定すれば気を引くために悪戯になる事を
私はまだ知らない・・・。
男子を相手にしない事にした。
その事がまた、幼稚園と同じ方向に向かうとは予想出来なかった・・・。
※元投稿はこちら >>