コンビニに行くとおじさんは店の中で雑誌を読みながら外を見ていた。
私の姿を見付けると店の外に出てきた。
『ちさとちゃん・・・こっちだよ・・・』
おじさんは駐車場に向かって、私を誘導した。
『おじさん・・・持ってきたよ・・・』
私は車に乗らずに、ウインド越しにカバンを渡した。
おじさんは、中身を確かめて・・・。
『制服に水着・・・体操服まで・・・ちさとちゃんありがとう、これ少ないけど
お小遣いにしてね・・・』
おじさんはまた、お小遣いをくれた・・・中身を確かめると一万円札が入っていた。
『おじさん・・・こんなに・・・』
『良いんだよ・・・約束守ってくれたし、体操服まで・・・おじさんの宝物だ
これからもおじさんと仲良くして欲しいな・・・時々逢ってくれると嬉しいんだけど
じゃあ、またね・・・そうだ、おじさんの携帯電話番号・・・ありがとね・・・』
おじさんは封筒を返し掛けた私の手を取ってメモと一緒に、私のポケットに押し込んだ。
そして、車を出した。
コンビニの駐車場にたたずんで、これで良かったのか・・・、自分に問いかけた。
お母さんが捨てようとした物が、一万円で売れた事実が理解出来なかった。
また逢いたいって事は、私の物をまた欲しいと言う事?
おじさんの手には、幼稚園でのコスチュームが全て揃っている。
予想もしていない高額なお小遣いに動揺していた。
ところは変わって、おじさんの家。
おじさんは、四十歳を超えて一人暮らしだった、奥さんも子供もいない部屋で
色んな子供の写真が部屋の壁を覆っていた、その中でも私の写真は一番多く
そのほとんどは隠し撮りされたと思われる物だった。
そして、私のショーツはジップロックに密封されて保管されていた。
今日入手した物もコレクションに加わる事になる。
裸の幼稚園児マネキンが用意され、それに着せている。
あのショーツも、制服のマネキンに着せられた。
まるで、制服、水着、体操服のマネキンが並んでいた。
※元投稿はこちら >>