2階へ上がると、愛菜香は部屋の中を見回し
「あれ、使える?」
と聞いた。
それは、部屋の隅にあるユニットバス。塾長の亡夫が、ここで泊まりで仕事をする時の為に付けたものらしいが、亡くなってからは誰も使っていなかった。
「…どうかな?」
私は平静を装いながら、お湯が出るかどうか確認した。
『愛菜香がここで、シャワーを浴びようとしている!全部脱いで…私に裸を触らせるために!』
鼓動が苦しいほどに跳ね上がり、愛菜香の覚悟へのありがたさに、涙が出そうになった。
「使えるみたいだ」
私は声が震えるのを必死に堪えながら、愛菜香にそう告げ、シャワーのお湯で浴室の中のホコリを流してやった。
私が洗いたての白いバスタオルを出してやると、愛菜香はそれを受け取り、脱衣所に入って行った。
シャワーの音が狭い部屋に鳴り渡る間、私はベッドに座り、じっと待っていた。
やがて、愛菜香が全裸にバスタオルを胸の上から巻きつけた姿で、バスルームから出てきた。
私は立ち上がり、彼女の肩を抱いて、ベッドに導いた。ふたりとも無言だった。
私と並んでベッドの上に座り、しばらく俯いてためらっていたが、やかてゆっくりとベッドに仰向けになった。
私はその横に正座し、震える手をバスタオルの胸元に伸ばした。あまりに震えるので愛菜香に気づかれるのではないかと不安になったが、愛菜香の方も緊張と恥ずかしさから、横を向いてギュッと目を瞑っていた。
宝箱の蓋を開けるように、バスタオルの前を広げると、小さいが形のいいふたつの膨らみが現れた。
私が凝視していると愛菜香が
「がっかりした?あたしのムネ、まだぜんぜんでしょ?」
と呟くように言った。
「いや、すごくか…き、きれいだ。うれしいよ」
危うく『かわいい』と言いそうになった。胸をかわいいと表現したら、微乳を揶揄しているみたいだし、そうでなければ自分がロリだと自白しているようなものだ。
愛菜香は恥ずかしそうに微笑んだ。
さて、何から始めるか?
リアルに少女の身体に触れるのは初めてだが、この膨らみ始めの乳房を強く揉んだりしたら、激痛が走るだろう。そのくらいの知識はある。
稜線に沿って、優しく撫で上げるか、それとも…
考えている内に、勝手に身体が動き、唇が膨らみの頂点に向かっていた。
「んっ!」
私の舌が乳首に触れた途端、愛菜香は短く叫んで軽く背中を持ち上げた。
「痛かった?」
私が聴くと、彼女は潤んだ目で私を見つめ、大きく首を横に振った。
「なんか…電気走った!背中に…」
その感覚がどんなものなのか、私には想像するしかなかったが、愛菜香がそれを好意的に受け止めていることは確かだったので、私は乳首舐めを続行した。
すると次第にフニュフニュだった乳首が勃起し、唇の間に挟める程になり…
この辺りで理性が半分ほど吹き飛んだ。
勃起させた両乳首を交互に舐め転がしながら、空いた右手が自然と下へと伸びてゆく。
ピッタリ閉じた1本スジに指先が触れた時、一瞬だけ反射的に私の手首をつかんだが、それ以外の抵抗はなかった。
スジを押し開き、中のパーツを確認して行く。小陰唇から膣前庭、膣口。だが、クリトリスが見つからない。
そこで試しに本来それがあるべき辺りを人差し指の爪でカリカリと引っ掻いてみた。すると、愛菜香がビクビクッと全身で反応し、そこに小さな豆が現れた。
それを中心に、その周囲を円を描いて撫で回すと、愛菜香が
「そ、それ、やめて!なんか怖い…」
その言葉を聞いて私は逆に
「舐めたい!この小さな性欲の芽を!」
という新たな誘惑に突き動かされ、唇が乳首を離れ、下へ、下へと移動して行った。
乳房から脇腹、おへそ。そこからさらに下へ向かおうとした所で愛菜香が
「な、なにするの?」
と聞いてきた。それには答えず、おへそのすぐ下辺りにキスすると
「だ、ダメ!そこ、舐めないで!」
と叫び、両手でそこを覆い隠した。
「愛菜ちゃん、手どけて」
「イヤ!そんなトコ、汚いよ」
「さっきシャワーでキレイに洗ったでしょ?」
「そ、そういうことじゃなくて…あっ!いやぁ…」
私が彼女の両手首をつかんでアソコから引き離そうとすると、愛菜香は太ももで両手を挟み、イヤイヤをした。
愛菜香との出会いから現在まで、レイブ風のムードになったのは、この時だけだった。
私は嗜虐的な興奮に夢中になっていたが
、それでも、それ以上愛菜香に対して力づくをする気にはなれなかった。
その代わりに…口説き始めた。
「愛菜ちゃん、僕はね、今日君に、セックスの楽しさ、気持ちよさを教えてあげたい」
「……楽しい?」
「君はセックスのこと、痛くて恥ずかしい物だと思ってるだろ?違うんだ。それを教えたい。でも君の身体はまだ固いツボミみたいだから、解きほぐすには、どうしてもコレが必要なんだ」
「で、でもぉ…」
愛菜香も内心、クリを舌で舐め転がされるのが、もっとも強く感じる行為だと気づいていたのだろう。それでも、自分の股間に男が顔を埋めることを許すのは、耐え難く恥ずかしかったのだろうと思う。
「愛菜ちゃん、僕に任せて!力抜いて!ね?」
言いながら手首をつかんだ手に少しづつ力を入れると、愛菜香の手がゆっくりとそこから離れて行った。
待ちかねた私が、勢いよくそこにしゃぶり付くと
「あっ!や、やめて…そんなに…ああっ…」
襞の中を暴れまわる舌の動きを抑えようとするかのように、太ももで私の頭を挟み込み、両手を後頭部に添えた。
私は舐めた。夢中で、顎が痛むのも忘れて。
これをどれほど続ければエクスタシーに達するのか、全く見当がつかない。
早くイカせたいようにも思うし、永遠に続けていたいような気もした。
しかしやがて、愛菜香の様子に変化が訪れる。
「あ…なんか、へん!なんか…あっ…んっ……くう~~っ!」
ひときわ強く、痙攣する太ももで私の頭を挟み込み、そのあと一気に脱力して反応しなくなった。
『やった!とうとうイカせたぞ!』
だが私が声に出して喜んだら、愛菜香は一層恥ずかしがるだろう。
荒々しく肩で息をしている愛菜香の横に寝そべり、火照った身体をなだめるように左の乳房に優しく触れながら
「愛菜ちゃん、キモチよかった?」
と聞いた。すると愛菜香はなんと
「くやしい…」と呟いた。
私は心底、ギョッとした。
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