「じゃあ、後は二人だけにするからね。」
「愛美。可愛がってもらうのよ。」
母親達は部屋から出ていった。
もうお互いの身体の事も心の事も、全部知っている筈なのに、遥と愛美はしばらく黙ったままで向き合って立っていた。
遥が今恋人がどんな様子なのかを知りたいと愛美を凝視しているのに、愛美の方は顔を伏せて俯いている。
遥はちょっと心配になった。
やっぱり、不安?恐いのかな..。
「愛美ちゃん..」
遥が恋人に呼び掛け、その手を取った。
愛美は顔を上げた。
遥が驚いた事に、愛美は両目から涙を流していた。
あの愛美ちゃんが、泣くなんて...。
しかし愛美の顔に浮かんでいるのは、恐さや不安ではなく、嬉しさ、期待、感動だった。
「ずっと、あれが出来なくて..、ごめんなさい。」
あれとは、セックスの事だろう。
でも、それがこれまで出来なかったのは、愛美のせいではない。
二人の子供のことを考えてくれてる母親達が、そのように制限してたのだ。
でも、今日は..。
「愛美ちゃん。
僕、多分今日は、我慢できなくなると思う。
普通のセックスもしたいけど、お母様達がしたみたいに、愛美ちゃんの身体を色々調べたり虐めたり、痛いことや恥ずかしいこと、汚いことや惨めなこととか、いっぱいすると思う。
それでも、良いの?」
愛美は涙でキラキラする両目で遥を真っ直ぐ見つめて言った。
「本当に..、してくれる?
愛美を、いっぱい虐めて、遥君のものにしてくれる?」
遥が深く頷くと、愛美は
「うれしい..」
と小さく言うと、いきなりその身体を遥にぶつけるようにして、抱きついた。
この小さく細い身体に、こんな力があるとは?と遥が驚く程、背中に回された愛美の腕が、きつく遥を抱き締めた。
遥も愛美を抱き締めた。
細く華奢な身体で、今でも遥の力で抱き締めたら折れちゃいそうだ。
しかしその身体は、しなやかに反って遥の抱擁を受け止めた。
愛美が小さな声で何か言った。
「えっ?」
遥が聞き返すと、ちょっと大きな声で
「キス..して欲しいの..」
と聞こえた。
遥は直ぐに恋人の唇を襲った。
愛美の芳しい息を感じながら、自分の舌を愛美の唇の中に侵入させる。
口の中を舐め回し、愛美の舌を自分の舌に絡ませ、吸い上げる。
キスを始めた時に、ぎゅっと強くなった愛美の腕の力が、唇の中が遥に征服されるにつれて、次第に弱くなる。
やがて愛美の唇の中が遥によって完全に征服され、やっと遥の唇が離れた時、愛美はぐったりと遥の腕に抱かれて、やっと立っている状態だった。
可愛いな..。
このまま、ベッドに抱いて行って..。
一瞬、遥はそう言う気持ちになった。
それが普通の愛し合う男女の正常な行動なのだろう。
しかし遥は、両方の母親と愛美の言葉を思い出した。
責めて可愛がってあげなくちゃ..。
遥は愛美を抱いていた腕を解いた。
愛美の身体は、ずるずると床にしゃがみこんだ。
すでに、ハアハアと息を荒くしている愛美に、遥は命令した。
「愛美ちゃん。
僕の目の前で、服を脱ぐんだ!」
その口調は、お願いではなく、毅然とした命令だった。
床にぺたっと座り込んでいた愛美は、はっ!とした表情で遥を見上げると、
「はい。」
と返事をして立ち上がった。
今の返事..、お母様やおば様にする返事みたいだったな..。
遥は恋人が、今までの自分と同じ母親達の奴隷同士ではなく、自分より下の立場、自分の奴隷になってくれてるのを感じることが出来た。
立ち上がった愛美は、着ていた駐車場の制服を脱ぎ始めた。
セーラー服の上着のネクタイの結び目を解く事から始め、上着の脇のファスナーを開けて頭から抜く。
スカートをホックとファスナーを開けて下ろし 、腰から下げて片足ずつ抜く。
下は最近の女の子には珍しく、キャミソールではなく純白のスリップだった。
身体を丸めるように屈めて、清楚な白いソックスを脱ぐ。
今度入る高校の制服は、紺のソックスなんだったな..。
愛美ちゃんの白いソックス姿も、これが最後だったんだ。
また高校生になっても、愛美ちゃんに今みたいにストリップをしてもらおう..。
遥は恋人が演じるストリップを、十分に楽しんでる自分に気がついた。
下着姿になった愛美が、いよいよスリップの肩紐に手を掛ける。
あれ?愛美ちゃんの手が、止まった?
愛美は右手をスリップの肩紐に掛けた状態で、動かなくなっている。
遥は愛美の顔を見た。
表情が無くなってるんじゃ..?
あっ、もしかして..。
愛美ちゃんは、羞じらってるんだ!
すごいや。
あんなにお互いの一番恥ずかしいところを間近で見たり触ったり、そして舐めたりしあったのに、今でも僕に恥ずかしいって思ってくれてるんだ。
なんて、可愛いんだ..。
心の中でそう思った遥だったが、口から出たのは、
「どうしたの?
さあ、早く脱いで!」
と言う言葉だった。
遥から言われて、愛美はまた、はっ!と気がついたような顔をすると、
「ご、ごめんなさい..」
と言ってストリップを再開した。
白いスリップが床に落ちた。
下は、今まで何度か見ている、清楚な飾り気のないブラとおへそまである白の子供用ショーツ。
普通の感覚では、色気がない姿なのだろうが、遥にとっては素晴らしく興奮する光景だった。
愛美がブラを外そうとするのを、遥は一度止めた。
「そのままの姿で、一度ぐるっと回って見せて。」
ただ脱ぐより、そのような命令を受ける方が、より恥ずかしく被虐的だ。
愛美は小さくため息をついたが、羞恥に顔の赤みを増しながら、恋人の前で下着姿を披露した。
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