それまでのふんわりした雰囲気が、緊張し張り詰めた雰囲気に変わっていった。
部屋もクッションやマットに埋もれた柔らかなリビングから、初めて愛美が身体を開かれた診察台のある部屋へと移動した。
雅代は、冴子に手伝わせて、遥にペニパンを使うための準備をする。
テーブルの上に、これから遥に使われるガラスの浣腸器、注入されるグリセリン、高い所から吊るされて水を注入するイルリガートル、アナル拡張用の様々なディルドーが並べられた。
無機質のガラスや金属の冷たいそれらは、見ただけで愛美に恐怖を覚えさせた。
使われるのは自分ではなく、遥に対してだと分かってるが、それを使われる時の遥の苦痛を思うと、自然に身体が震える程恐かった。
学校で襲われた時も恐かったが、あれは敵が自分に攻撃してきたのだから、最後の手段として舌を噛めばそれで終わる、と覚悟したら恐怖で動けなくなる事もなかった。
ところが、これから行われる事は、敬愛するお母さん、雅代おば様が、遥に対して痛い恐いことをするのを見せられるのだ。
逃げられない..。
寒くもないのに、愛美の細い裸体が震えてきた。
子供二人は全裸のままだが、雅代と冴子は服を着た。
着衣、全裸の区別が、二組の身分関係を表しているようだ。
愛美の見ている前で、恋人の遥は四つん這いにされた。
愛美はそれを遥の後ろ、つまりアナルが見える位置から見守るように命じられた。
遥のアナル周辺が消毒される。
それも、金属製の大きなピンセットで挟まれた、消毒薬に浸した脱脂綿でだ。
わざとらしい仰々しい演技なのだが、初な愛美にはとても恐ろしく感じられた。
遥のアナルはきれいだった。
愛美には、そこから排泄物が出てくるなんて思えなかった。
いや、例え出てきても、愛する遥のうんちなら、汚いとは思わない筈..。
そこまで自分に言い聞かせていた。
そんな遥のアナルに、ガラス製の浣腸器が突き立てられた。
あんな大きいのを..。
恐さで身体をガクガク震わせる愛美に、雅代は
「大きく見るでしょう。
これでも200ccなのよ。
缶ジュースより少ないの。」
と教えてくれたが、愛美にはそうは思えなかった。
遥の腸内に注入されたグリセリンは、直ぐにその効き目を表した。
我慢強い筈の遥の顔が青ざめ、四つん這いの姿勢のままだが、腰をくねらせたり、お腹を引っ込めようとしたり、苦し気に身動ぎし始めた。
「お母さん、浣腸って..苦しいの?」
愛美が医師でもある冴子にそっと聞いた。
「そうよ。とっても苦しいわね。
でも、これをしとけば、お腹の中の汚物が排泄されるから、後で別の方法でお尻を責められる時に、肉体的にも精神的にも楽になるのよ。」
「遥君、どのくらい我慢しなくちゃならないの?」
心配する娘のために、冴子は雅代に聞いてあげた。
「遥君を、何分我慢させるの?」
「そうね..、最低10分かな。」
「まあっ、雅代ってかなり残酷なのね。
遥君、耐えられる?
どうしても辛かったら、私に言っても良いのよ。」
そう気遣った冴子だが、遥は苦し気な息の中で
「ありがとうございます。おば様。
でも、お母様がしてくださったことだから..」
と健気に耐えるつもりであることを伝えたのだった。
遥の排便を愛美に見せなかったのは、二人の母親のせめてもの思いやりだったのだろう。
遥は予定時間を過ぎても耐えぬいて、結局15分後にトイレで排便することを許された。
しかし、トイレから戻ってきた時は、あの健康で逞しい遥も、すこしふらついていた。
思わず駆け寄って助けようとする愛美だったが、遥は微笑んで
「大丈夫だよ、愛美ちゃん。
お母様は僕の事は何でも分かってるから、絶対に無理なことはしないんだ。
君が冴子おば様を信じてるのと同じだよ。」
と反対に慰めてくれたのだ。
次に遥のアナルには、イルリガートルが挿入された。
注入されるのが冷水ではなく、微温湯だったのも母親達の思いやりだったのだろう。
次第に膨らむ腹部の膨満感はあったが、遥には苦痛とは思えなかった。
しかし見ている愛美には、引き締まった恋人の腹部が、明らかに膨らんできているのが見えると、まさか破裂したりは..との不安になる。
イルリガートルによる腸内の洗浄は参道繰り返された。
そしていよいよディルドーによる拡張に移った。
愛美にとって、銀色の金属製ディルドーも黒いプラスチックのディルドーも、皆恐ろしかった。
中には直径が牛乳瓶くらいもある物まである。
きっと..、裂けちゃうわ..。
愛する美しい遥が、お尻の穴が裂けて苦しむこを想像すると、愛美はたまらなかった。
既に遥が浣腸を受ける時から、愛美はその白い頬に涙を流し続けている。
敬愛する雅代おば様だが、息子である遥君にあんなに酷い事をするなんて..。
何故なの?
愛美は、それが自分の母親である冴子が、愛美に対して行ったレズビアンヘの誘いと同じ、最初から屈折した親子の愛情であることを、薄々と感じて理解していたのだが、実際にこのまでハードな内容を目の当たりにさせられると、その恐ろしさに目を奪われて恐怖のみが線香花火してしまうのだった。
遥のアナルに銀色の金属製ディルドーが挿入される。
ローションを使ったため、苦痛はそれほど激しくなかった。
「太さが2.5センチの物よ。
耐えられる?」
「はい、お母様..。
気持ち良いです...。」
本当かしら..。
あんなに残酷に見えるのに..。
一部始終を見守るように命じられている愛美は、恐怖で目を反らしそうになるのを必死に我慢して、恋人のアナルがその母親のよって責められるのを見守った。
やがて遥に挿入されるディルドーが、太さ3センチの物に変えられる。
あんなに太いのを..、遥君、可哀想..。
そう感じた愛美だったが、雅代が
「今日は無理はしないわ。
辛かったら、言って良いのよ。」
と遥に言った一言で、ハードな行為の裏にある雅代の遥への愛するが全て理解出来た。
あの言葉って、お母さんや遥君が私を気遣ってくれるのと同じじゃないの!
残酷に見えるけど、遥君はおば様のこと信じてるから恐くないんだ。
そう分かっても、やはり恋人のアナルが張り裂けそうに責められるのを見るのは辛かった。
やがて雅代と冴子は、愛美にペニパンではなく、手でディルドーを握って、恋人のアナルを慰めるようにと命じたのだった。
「さあ、このまま入れるのよ。」
雅代に握らされたディルドーを、遥のアナルに当てたのだが、それを挿入する勇気がなかなか愛美に出てこなかった。
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