「遥。こっちにおいで。」
母親に声を掛けられ、遥は愛美の股間から立ち上がり、雅代のそばに立った。
「お前が初めて逝かせた女の子だよ。
顔を良く見てごらん。」
そう促されて、遥はぐったししている愛美の顔を見た。
小さく空いた口元、そこから流れる涎、軽い小さな寝息。
そこには、初めて顔を合わせた時に感じたピリピリした緊張感が消えて、完全無防備の眠りの中にいる愛らしい少女の顔があった。
「この女の子、どう思う?」
母がどんな答えを求めているのか、遥は察することが出来なかった。
口に出た答えは、心の中に有ったままの
「可愛いと思います..」
だった。
母親は息子に、
「私もこの娘が、とても可愛く思うのよ。
遥。これからずっと、この子を可愛がって大切にしなさい。
出来そう?」
と聞いた。
母親が言った以上、遥にとってそれは命令だったのだが、遥は心の中から素直に
「はい、だって本当に可愛いですから..」
と答えた。
ふと見ると、女の子の手を握ったままの冴子も、顔に涙を流して遥を見つめていた。
それから三人で気を失ったままの愛美を診察台から下ろしたが、雅代は遥に愛美を浴室で入浴させてあげるように命じた。
この細い華奢な身体に、どうしてこんな力が?と冴子は驚いたが、遥はぐったりした愛美をお姫様だっこすると、自分も全裸のままで浴室へと連れていった。
「大丈夫かしら?」
冴子がちょっと心配そうに言う。
「大丈夫よ。私の息子、けっこう男らしいのよ。」
雅代の答えに冴子も、
「そうね。本当に素敵な男の子..。」
と肯定した。
そして二人の母親同士は、お互いの目を見つめ合うと、
「私達も、久しぶりに...」
「うん、しようか..。」
と小さく口に出すと、雅代の寝室へと消えて行ったのだった。
遥は愛美を抱いたまま、ゆっくりお湯を張った湯船に浸かった。
生温いお湯で、柔らかな心を和ます入浴剤の香りがする。
自分の膝の上で、女の子の身体を半ばお湯に浮かせるようにして、遥は愛美の身体をお湯に浸けていた。
目を閉じた女の子の顔を見つめていたが、ちらっと下半身の方にも目をやると、お湯の中で軽く閉じた太股の間から、一筋の赤い糸が流れ出て、お湯の中で揺れていた。
きれいだな..。
母親の生理なら、見たこともあるし、それを口できれいにしたこともあった。
嫌だとは全く考えなかった。
むしろ、そうするのが母へのご奉仕だと思い、進んでやった。
しかし、それは敬愛する母親だからだ。
他の女性の性器に口でご奉仕するなんて、初めてだった。
それでも、母親の命令を躊躇わず実行することは、自分の母親への献身を見てもらえるから嬉しかった。
ところが、自分の行為でこの女の子が感じてくれて、あんなに可愛く悶え、喘ぎ声を出してくれてたのを聞くと、母親への献身の喜び以外の、もっと別の動機が遥の行為を駆り立てた。
簡単に言えば、この子は僕から口で弄られて可愛い声を出してるんだ..との興味のような思いだった。
興味から始まった感情は、遥の口での行為に従ってますます高まっていく女の子を、いやらしいとか否定的ではなく、感じてくれたんだ、可愛いな、と素直に思えるようになった。
それが異性への愛なのか等はまだ分からない。
でも遥は、母親の言い付けによらず、自分の意志でこの女の子に優しくしたいと今は思っているのだった。
愛美は、そっと目が覚めた。
温かいわ..。
私、お風呂に入れてもらってるのかしら..?
あのきれいな男の子から、あんなに気持ちよくしてもらって..。
ああっ、思い出した!
私、生理が始まって..。
愛美の目が開いた。
上半身を起こそうとして、自分がお湯の中で不安定な姿勢でいることが分かった。
「目が覚めた?
大丈夫だよ。そっと起きてね。」
声の方に顔を向けると、すぐそこにあの美しい男の子の顔があった。
その顔は美しいままだったけど、裸になった時の無表情とは違い、今度こそ本当に天使のような微笑みを愛美に向けてくれていた。
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