「性器を触診します。」
先生の名前は冴子と言った。
実は、雅代と似た趣味がある。
男女を問わず、年少者への性器虐待が好きなのだ。
だから雅代は、遥をこの病院に連れてきたのだった。
冴子は医療従事者らしく、ラテックスの手袋を嵌めると、さらにその上から消毒用アルコールを噴霧した。
あれで触るのかしら?
冷たくないかしら?
普段は遥に対して、もっと過酷な責めをする自分を棚に上げて、雅代はちょっと心配になった。
全裸で直立する華奢な遥の性器に、先生の手が触れた。
遥の身体が、一度だけビクッと動いた。
やはり、冷たかったらしい。
冴子先生は左手で遥のお尻を押さえ、右手で無造作に遥のちんこを握った。
まあっ!あんなに乱暴に..。
上下左右に摘まみ回してるじゃない!
次に冴子先生は、お尻を押さえていた左手を放し、今度は遥のちんこの付け根を押さえつけるように握った。
そして右手を遥のちんこの先端部分の包皮に添える。
えっ、もう剥いちゃうの?
あっ、痛そう!
グイッて一気に剥かれて..。
雅代は自分が連れてきた癖に、知人の女性が遥を虐めるのを見ると、途端に息子が可哀想になった。
しかし、息子は毅然とした表情で、身体の中で一番敏感な部分に加えられる痛みを耐えていた。
次に冴子は、遥に診察用のベッドに仰向けに寝るように言った。
手にはグラスファイバー製の管を握っている。
どうやら尿道に挿入して、中を診るつもりのようだ。
家の息子は、まだ13歳なのよ。
それでも、しちゃうの?
いつの間にか、雅代は遥を責める事より、遥を可哀想に思う気持ちの方が強くなっていた。
冴子は、片手でまだ小さな遥のちんこを握って包皮を剥き、次に尿道口にローションを垂らした。
そして、尿道鏡を宛がった。
見ている雅代は、もし自分があんな管を尿道に挿れられたら..と思うと、遥がどんなに恐がっているか想像出来た。
しかし、ベッドに横たわる遥は、じっと目を閉じ、唇を引き締めたままで、恐怖の表情は表していない。
「入れるわよ。」
冴子の冷たい加虐的な声がした。
管が遥のちんこの中に入っていく。
遥は、大丈夫なのかしら?
雅代が見ると、遥の顔の表情は無表情から変わっていない。
しかし、両手はぎゅっと握りしめられていた。
ある程度管が挿入されると、冴子は端末を操作して管の先端に着いているカメラの画像をモニターに映し出した。
鮮やかなピンクの壁が写ってる。
「膀胱なんだけど、特に異常はないわね。
尿道にも、別段異常なし。
精液が出にくい原因は見つからないわ。」
冴子は管を前後に動かし、カメラの位置を変えながらそう言った。
「でも、この子の射精は、主人のように勢い良くじゃなかったのよ。」
心配する雅代に、冴子は
「初めての射精でしょ。
まだ身体が慣れてなかったのよ。
大丈夫よ。」
と診断を下すと、ズルズルと遥の尿道から管を引き抜いていった。
遥は、挿入される時も痛かったのを我慢していたのだが、抜かれる時も、痛いようで、それでいて排尿するのに似た快感があるようで、これまで味わった事の無い不安を感じた。
さらに、管が抜き取られた瞬間に、自分の意思とは関係なく、尿を漏らしてしまった事がとても辛かった。
自分が尿を漏らしたと分かった瞬間、遥は自分から、
「今、おしっこを漏らしてしまいました。
すみません。」
と声を出して謝った。
「あらっ?謝ることなんか無いのよ。
この検査をすれば、皆漏らしちゃうんだから。」
冴子はこう答え、
「でも、貴方って強いわね。
大人でも、この検査は恐がるのに。
麻酔の入ったローション使ったけど、けっこう痛かった筈よ。」
と遥を誉めた。
「だって、お母様が僕の事を心配して連れてきてくださったんだから..」
遥がこう答えると、冴子は雅代に羨ましそうな視線を向けた。
「良い子を持ったわね。」
雅代は遥の事を誇らしく思った。
「だって、私の自慢の息子ですから。」
雅代がこう言い返すと、初めて遥の目から涙が一筋流れ落ちた。
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