「加奈ちゃん!」
自分もショーツ一枚の優衣が駆けつけ、地面に座り込んで泣いてる加奈を抱き締めて慰めようとする。
しかし男は冷酷にも、そんな優しい優衣に
「次は君だよ。」
と告げた。
優衣はもう一度泣いてる加奈をぎゅっと抱き締めると、立ち上がって倒れた自転車のハンドルを握った。
「優衣ちゃん..、やめて..」
座り込んだ加奈が、そんな友達を見上げる。
あの鉄パイプのサドル、私のおしっこが着いてるのに..。
それでも優衣は
分かってる..。
と言うように加奈に微笑んでから、ハンドルを握り直し、ペダルを踏んで助走した。
優衣の方が加奈より僅かに背が低い。
後ろから見ると、優衣が精一杯背伸びして漕ごうとしているのが分かる。
何度か不自然に背中を反るような格好をした。
多分割れ目に食い込む痛みを、少しでも逸らせようとしたのだろう。
あっ、そっちは..、崖から落ちた砂利が!
避けて!
しかし、優衣の乗った自転車は、真っ直ぐに砂利に突っ込んでいった。
優衣が両方のペダルを同じ高さにしたまま立ち上がって、そこを通り抜けようとする。
しかし、砂利の抵抗で自転車は速度が落ちた。ペダルを踏まなければ止まってしまう。
優衣が右側のペダルを踏んだ。
後ろから見ていると、優衣の身体が大きく右に曲がる。
次に左。
あの一漕ぎ毎に、優衣は幼い股間に大きな苦痛を感じてる筈だ。
優衣は砂利の所を通りすぎ、向こうで自転車をUターンさせた。
こちらに戻ってくるが、その顔は苦痛で歪み、目から頬に涙が流れているのが見えた。
優衣は自転車を停めずに、男のところまで戻って来た。
自転車を止めて地面に降り立つと、その場にしゃがみこんだ。
今夜は加奈が優衣に駆け寄る。
「優衣ちゃん!」
あそこは大丈夫?と聞きかけて、加奈はぜっくした。
優衣の穿いてるショーツの股間は、赤い鮮血で染まっていた。
「きゃー!」
加奈は悲鳴をあげたが、優衣の方が冷静だった。
「加奈ちゃん、私、大丈夫だから..
これ、生理なの..。」
優衣は加奈より早く初潮を迎えていたのだが、その周期はまだ不正確で、今日も過激な性的刺激により、予定より早く始まったのだ。
しかし、思春期の少女にとって、お漏らしを見られるのと同様に、いやそれ以上に、生理の出血を友達や男性に見られることは辛いことだ。
加奈のように大声では泣かなかったが、優衣も加奈から抱き締められながら、しくしくと泣き始めた。
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