※ この後はエピローグ的になるので性描写はありませんが、良かったら最後までお付き合いください
俺たちが部屋から出ると、浴室でシャワーを浴び始めた凛に、Yが脱衣場のドアを開けて話しかけていた。
凛が寝室に残したジーンズ短パンとショーツを脱衣カゴに置いてやり、その他に新品のショーツを置こうとしたが、凛が
「いらない。ナカまできれいに洗うから、大丈夫」と言ったので、Yはそれを手にしたまま戻ってきた。
今回は和姦なので、避妊して中出しはしなかったし、まあ大丈夫だろう。
やがて凛は、元のTシャツとジーンズ短パン姿になって浴室から出て来て、リビングに置いてあったN研リュックを背負おうとしたが、ふと思いついたようにリュックからスマホを取り出すと、Yに向かって
「あたしと、ライン交換する勇気ある?」と挑むように聞いた。
『これは怖いな』俺は思った。聡明な凛のこと、今日のセックスが、口止めとして何かで記録されていることは感づいていただろう。だがそれでも、こっちのラインIDが凛のスマホに残るということは、彼女がその気になればいくらでもこっちの個人情報に辿り着けるということだ。
しかしYは全く動じず「もちろん。うれしいな」と言って自分のスマホを差し出した。『この子は何があっても自分のことを告発したりしない』という絶対の自信があるのだろう。
結局ふたりはラインを交換し、その後Yが凛を車で送って行くことになったので、その日は解散となった。
ほとぼり冷ましの2週間が過ぎ、俺達はまたYのマンションに集まった。ところがそこにはなんと、Yの他に怖い顔をした凛が待ち受けていた。
凛は俺が席に着くなり、主に俺を睨みつけ
「ママたちの間でね、電車の中で、N能研の女子だけを狙う痴漢グループがいるって、噂になってるよ」
と言った。俺は青ざめた。
「サラリーマン風の3人組で。ひどいことされて、N研辞めた子もいるって。あんたたちのことだよね?」
俺は黙って頷くしかなかった。凛の横で、Yがニヤニヤしている。
「もう、私で最後にしてくれない?」
この言い方に、俺はカチンと来た。
思えば初めて電車で触って、Yに対する反応に差を付けられてから、俺はこの子にはやられっぱなしだった。
「悪いけど、それはできないな。俺たちの行動について君に命令されるいわれはない。止めさせたいなら、俺が君にしたことを警察にでも告発したらどうだ?」
それはできない。凛には分かっているのだろう。卑劣な悪党に開き直られ、凛は悔しそうに下を向いた。
「そんなら…あんたたち、JSが好きなんでしょ?なら、あたしの後輩を紹介してあげる。5年生だけど、ふたりともかわいい子だよ。それでどう?」
一瞬『パパ活』という言葉が頭に浮かんだ。だが、優等生の凛の後輩にそんな子がいるのか?
Mも同じ事を考えていのか、ポカンとしている。
「言っとくけど、パパ活とか援交とか、そういうんじゃないよ?そんなことする子じゃない……ただ、ふたりともちょっと家庭に問題があって、助けてやってほしいんだ。」
その後の凛の説明を要約すると、こうだ。
俺とMに紹介しようと考えた少女たちは、N研生ではないが、凛と同じ小学校の後輩で、それぞれに問題を抱えている。その子たちとデートをセッティングするから、美味しい物でも食べさせて話を聞いてやってほしい。それで少女たちがその気になれば、あとは当人たちに任せる。そういうことだ。
Mが興奮した様子で
「つまり、デートして、プレゼントとかして、それで俺のこと気に入ってもらえたら、エッチできるかもしれないってことだよな?ギャルゲーみたいだな」
と言うと凛が、
「絶対に、無理強いとかしないでよね?私、あんたたちのこと全然信用してないけど、Yさんが、そこは保証するって言ってくれたから…」と言った。するとYが
「大丈夫だって!ふたりとも独身だし、せっかくJSの彼女ができるかも知れないのに、バカなことして嫌われるようなことはしないさ」
言いながら、凛の肩を抱き寄せた。
結局俺たちは、凛の提案を飲んで、その日の内にふたりの少女のメアドを教えてもらう代わりに、N研狩りはもうやめると誓った。
凛に画像を見せてもらうと、確かにふたりともかなりかわいい。その子たちの抱えた『問題』がどんな物なのか?それは本人から直接聞きだすように言われた。
だがそれではどちらが攻略しやすそうか見当が付かないので、単純に顔の好みから、Mは美咲という子を、俺は遥という子を選んだ。
俺はさっそくその晩、遥にメールを送ってみた。事前に凛から聞かされてたのか、すぐに返事が来たので、デートの待ち合わせ場所を決めた。
取りあえずファミレスで好きなものを食べさせながら話を聞くと、遥の『家庭の問題』とは要するに両親の夫婦仲のことだった。日常的に言い争いがひどく、子供の面倒まで気が回ってない。彼女が欲しいものや学校で必要な物の話をしても聞き流される。よく見ると服装も、洗濯のしすぎで色褪せし、所々ほつれて来ていた。
そこから俺はこの少女と半年ほどデートを重ねたが、結局身体の関係にはなれなかった。チャンスがなかった訳ではないが、この子の境遇に身につまされてしまったのだ。
交際期間中、会えば腹いっぱい食べさせ、服や靴も買ってやった。母親は遥が買い与えた覚えのない服を着ていても、気づきもしなかったそうだ。
そしてついに、両親の離婚が決まった日、遥はその話をしながら泣き出し、どうにも止まらなくなったので、俺の部屋に連れて行って肩を抱き、背中をさすってやった。それでも、その場に押し倒す気にはなれなかった。
そうこうしている間に遥に彼氏ができたので、交際は終わりにしてやった。最後のデートで遥は、これまでのお礼にとキスをしてくれたが、それだけだった。
Mの方は、美咲の『家庭の問題』は単純に『家が貧しい』というものだったので、Mが惜しみなく援助することで解決した。そして、無骨な中年男のMが恥も外聞もなく告白した所、受け入れてくれて、無事処女をもらう事もできたのだそうだ。
俺はMの単純さを羨んだ。
遥に会えなくなった喪失感と敗北感に苛まれ、落ち込んで、仕事もうまく行かなくなった。
結局俺は、素性をよく知らないJSにならトラウマになるような事でも平気でするが、事情を知ってしまうと可愛そうで手が出せなくなる、中途半端な悪党だったのだ。
もう、電車でJSを目で追ったり、住宅街で健康器具を売り歩くのもたくさんだったので、この機に仕事をやめて故郷の田舎に引っ越すことにした。
昔のコネを辿って地元企業に再就職できたが、通勤は自家用車。一応電車も走っているが、田舎電車なので、仮に乗ったとしても、10代少女といえばJKくらいで、しかも痴漢できるほど混雑することはめったにない。
仕事は覚えればそれなりにやりがいがあったが、刺激に乏しい日々だった。
今回この【N研狩り】をまとめて投稿する気になったのには、実はきっかけがある。あのYから突然メールが来たのだ。
そこには
『俺もあの会社を辞めて、自分で会社を立ち上げた。人手が足りないので手伝ってほしい』というものだった。俺が
『誘ってもらって嬉しいが、今の勤め先の事もあり、すぐには決められない』と返すと、
『とりあえず、会社概要を見てくれ』と、添付ファイル付きのメールを返してきた。そのファイルを開いてみると…
そこには、【S女学院中等部】という有名なお嬢様学校の生徒たちの画像が大量に収められていた。
育ちの良さそうなJC達の、屈託のない笑顔に続いて収められていたのは、どうやって撮ったものか、彼女たちの【逆さ撮り画像】。分厚い生地のプリーツスカートの中なのに、明るさの調節も絶妙で、柔らかそうなショーツに隠されたアソコの形まで見て取れそうだった。
『何でこれが会社概要なんだ?』
俺が呆気に取られていると、もう1通メールが来た。
『今度の会社は、その学園と同じ沿線にある。市場調査は着々と進んでいる。Mにも声を掛けてある。』
これだけ読めば、Yが、今度はこの子達をターゲットにカコミ痴漢をやりたいと考えていることは明白だ。凛とは、もう終わったのだろうか?
この誘いになんと返事したらいいか、正直迷っている。
平穏だが退屈な今の暮らしを守って行くか。
もう一度あの、淫靡でスリリングな世界に戻って行くか。
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