9月の終わりの頃だった。
土曜の夜の夕食の時、翔さんが
「明日ははるかに、ハウスの方を手伝わせてもいいかな?」
と言い出した。
その時期のハウスの仕事といったら、ミニトマトの収穫と、蔓の片付け。ハウスの中は暑いし、蔓の片付けは結構な力仕事だった。
でも私は、翔さんの考えていることが何となく分かったので
「私、やってみたいです!」
と言った。おじさんは笑って
「あんまり無理させるなよ」
と、許可してくれた。
翌日。朝から翔さんの軽トラに乗って、ハウスに向かった。
到着してハウスに入るとすぐに、抱き寄せられて、キスされた。
唇を重ねながら、翔さんが私のジーンズのベルトを外し始める。私は少し焦って
「こ、ここでするの?」
と聞いた。
「分かっててついてきたんだろ?」
「そうだけど…」
それまでは、いつも私がお布団の上で仰向けになって脚を開き、その間に翔さんが入ってきた。でもビニールハウスの中は、下は土だったので、ここで仰向けになったらお尻とTシャツが泥だらけになる。かと言って他にどんな体位があるのか、私には思い付けなかった。
翔さんは私のジーンズを膝の上まで下ろすと、ハウスの太い支柱を指して
「そこに掴まって、こっちにお尻突き出して」
と言った。言われた通りのポーズを取ってみて、ようやく分かった。
『コレ、立ちバックとかいうやつ?』
翔さんは私のショーツを下ろし、自分もズボンのベルトを外し始めた。
「ちょっと!ヤダこれ、恥ずかしい」
「誰も見てねぇよ」
「でもぉ…だって、まだ濡れてないし」
「ウソつけ!」
これはウソだった。もう軽トラの助手席に乗っている時から、『ハウスの中で、どんな風にされるんだろう?』と想像するだけでドンドン濡れてきて、自分の両手を太ももで挟み、ジーンズの上からアソコを押さえていたのだ。
翔さんは、後ろから少しアソコを撫で回したが、もう十分と思ったのか、おチンチンを近づけるとゆっくりと挿入して来た。
予想通り、それはヌルッと一気に奥まで入った。体位が違うせいか、いつもより深くまで届いた気がした。
すくに、激しく動き出す翔さん。
「あっ…あっ…ん~っ!」
私はあたり構わず喘ぎ声を上げた。
あまりの気持ちよさに何度も膝が落ちそうになったが、そのたび翔さんの逞しい腕で腰骨のあたりを引き上げられ、下から突き上げられた。
ハウスの窓から、遠くの山と、どこまでも続く田畑が見える。
『もうこのまま、ここで子づくりしちゃいたいな…この自然の中で、翔さんと、赤ちゃんと…』
農業青年の翔さんに恋した私だったが、『農家の嫁になる』という将来を明確に意識したのは、この時が初めてだった。
それから2年半後の春。私は翔さんの住む県にある、農業高校に進学した。
母の実家に下宿して、そこから通学することにしたのだ。
この進路希望を母に伝えた時、母は
「そんなに私から離れたいの?」
と言って泣いて怒った。
私が週末実家で過ごすようになってから、母は母なりに気を遣い、平日の夜はなるべく家にいるよう努力していた。
私はさすがに可哀想になり、仕方なく、翔さんと交際している事を打ち明けた。
「だからね、私の進路は、ママの実家で農業するってより、翔さんのお嫁さんになることなの」
こう説明すると、母はようやく納得してくれた。その代わり、ふたりの交際のことはすぐに翔さんの両親に伝わった。
以来、すっかりお嫁さん扱い。まだ高校生なのに…
中1の夏、私は大好きなハトコに処女を捧げ、その後熱病のように、夢中でセックスしまくった。
早すぎたかもしれない。でもそのお陰で、大嫌いだった母とは違う人生、新しい居場所を見つけることができた。
13歳とか14歳で、年上の男性に夢中になり、ロストバージンする子は、私の周りにもいた。でもたいがいは相手の男に騙されてたり、一度した後はいいかげんに扱われて、別れちゃったり。
私の場合は相手が翔さんで、本当に良かったと思う。
今の私の課題は、農作業とダイエットをがんばって、体型を維持すること。ロリコンの翔さんは、私の身体に肉が付き、ムダに胸やお尻が大きくなったら、愛してくれなくなるかもしれない。
それから、高校卒業に拘らず、時期を見計らって、妊娠してしまうことだ。そうすれば、私がロリじゃなくなっても、ずっと家族として仲良くやって行けるだろう。
もう、東京へは戻らない。母の元へも。
そして私は、翔さんとふたり、この大地にしっかり根を張って、生きて行くのだ。
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