当時私は、夏休みに母の実家にいる間は、いつもノースリーブのワンピースだった。ブラはまだ着けていなかったので、その下はタンクトップの肌着だけ。それが汗を吸って重くなり、前かがみになるとワンピと一緒に前の方に垂れ下がるのと、ワキから裸の胸が丸見えになる。翔さんはそれを凝視していたのだ。
私は衝撃を受けた。
『なんでこんな…まだ全然おっきくないのに…』
私はスマホのグーグルで、子供の小さな胸を見たがる男の人のことを検索してみた。答えはすぐに分かった。
『ロリコン…翔さんが?』
そうと分かっても不思議と、彼に対して変態とか、気持ち悪いとかいう気持ちは湧いてこなかった。それどころか逆に、
『なんだ、それなら私にもチャンスあるじゃん!』と考えた。
高校生の翔さんが、私に告白して来たりすることは、多分ないだろう。でも、見てるだけじゃガマンできなくなって、手を出してきたら?私がそれを拒まなければ、ふたりは身体の関係になる。そうなれば彼も責任を感じて、私をカノジョにしてくれるかも…
この家での翔さんの部屋は『はなれ』と呼ばれる母屋の隣の建物にあり、私はその隣の部屋を使わせてもらっていた。ふたりの部屋は、ふすまで隔てられているだけなので、翔さんがその気になれば、いつでも眠っている私の部屋に入ってこられる。
翔さんが私の胸や‥多分『パンチラ』とかも見たがっているのなら、いっぱい見せてあげればいい。そうすればきっと…
その日から私は、部屋の姿見の前で、胸やショーツが見えやすいボーズを研究しては、翔さんと同じ部屋にいる時に試した。
成果は現れ、翔さんが私を見つめる時間も回数もどんどん増えた。でも結局、ふたりの部屋の間のふすまが開くことはなく、夏休みは終わってしまった。
その年の冬休みも、私は母の実家に預けられたので、この作戦を継続したが、冬で薄着ができないのであまり効果はなかった。寒いのを我慢してミニのワンピースにハイソックスという格好で、体育座りをしてあげると、翔さんはわざわざショーツが見えやすい位置に移動して座り直したりするのだが、やはりそれ以上の進展はなかった。
そして年が明け、私は中学生になった。
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