志帆は思わず、ごくん、と生唾を飲み、そして言ってしまった。
「良いの..?」
言ってしまってから、あまりにはしたないと思ったが、もう目の前では勝也が濡れた白いブリーフを脱いでいるところだった。
勝也が手にブリーフを持って上半身を起こすと、その身体の中心には、お腹に着きそうなくらい起立した肉の棒があった。
色は肌色だけど..、先の太くなってるところは赤黒いわ。
玉が2つあるって聞いたけど..、あっ、あんな下の方に..。実際はとても目立たないんだわ。
でも、おしっこする穴は、やっぱり先端かしら..?
あった!縦長の穴が先っぽにある。
あれから、おしっこが出るのね..。
残念なことに、志帆はまだ性の本当の意味は分かってなかった。
このチンポが女の子の膣に入り、ピストン運動をすると、男性も女性も快感を感じる。
男性はその快感の頂点で先の穴から射精し、その時に出た精液が膣から子宮へと流れ、卵子と結合すると妊娠する。
その基本さえ、分かっていなかった。
だからこそ、このように安易に見知らぬ男性の前で裸を晒し、その男の性器をまじまじと見るようなことをしてしまった。
セックスの快楽の前に、処女膜破爪の痛みと羞恥がることまでは知らなかったのだ。
幸いなことに、勝也は焦らなかった。
志帆がまじまじと勝也のチンポを見つめてるのを、こちらから手で握らせたり、槌に咥えさせたりはしなかった。
ただ口で、チンポの構造を説明してあげた。
「根本に毛があるだろう。これが陰毛。
お母さんにも有る筈だよ。志帆ちゃんも、多分もうすぐ生えてきて、大人の割れ目になるんだ。」
「下に袋みたいな皮に入っているのが睾丸。
男の子達は、キン玉って言うけど、金なんて入ってない。でも、ここで赤ちゃんの基になる精子が作られるんだ。」
赤ちゃんの基は、男性の身体の中で作られる?
志帆がまず引っ掛かった疑問点だった。
勝也は簡単に妊娠と出産の説明をしたが、本当にしたい説明は、セックスに絡むチンポの使い方だ。
「男の人と女の人がセックスをすると、女の人のお腹の中に赤ちゃんが出来る」
志帆はセックスと言う言葉は何度も聞いていたが、その具体的な意味ややり方はもちろん知らない。
「志帆ちゃん、生理はもう始まってる?」
普段ならとても恥ずかしくて答えられない質問だったが、いやらしい雰囲気に呑まれてしまった志帆は、こくん、と頷いた。
「生理の時に、血が出る穴があるでしょ。
膣って言う穴。」
「あそこに、男の人のチンポが今みたいに硬くなってる状態で入っていって、中で射精、つまり精子を発射するわけ。そしたら、女の人の膣の中から子宮まで、何万もの精子が競争して、一番先に卵子のところに辿り着いたら、細胞分裂が始まって赤ちゃんになるの。」
志帆の目付きが、さっきまでのとろんとした目付きから、真剣な目付きに変わってきた。
「こんな..、大きなのが..。嘘だよね..。」
「ううん、本当。だって女の人はもっと大きな赤ちゃん産むんだよ。膣ってとっても大きく広がるんだよ。」
「でも、でも痛いんじゃないの?」
「そうなんだ。最初の時は、痛いんだ。
でも、何回も繰り返すととっても気持ちよく幸せになるんだよ。
そうやって出来た赤ちゃんだから、お母さんは皆子供を可愛がるんだ。」
志帆は急に、自分のお母さんのことを思った。
海女をしながら、私を可愛がって育ててくれたのは、そう言う理由なんだ。
死んじゃったお父さんから、いっぱい幸せで気持ちよくしてもらって、それで私が生まれたんだ。
でも、今はお父さんがもういない。
お母さん、可哀想...。
志帆は海で健康に焼け、逞しい身体と優しい笑顔の母の姿を心に描いた。
その時、また急に別の想像が割り込んだ。
逞しい母の横に、死んじゃったお父さんじゃなくて、今目の前にいる勝也が裸で立っている姿だった。
お母さんなら、大人のお母さんなら、こんな大きなチンポでも、きっと痛くなくて、気持ちよく幸せを感じられるんじゃないかしら..。
その時の志帆の顔は、ちょっと思い詰めたような表情になっていたのだろう。
勝也は不安になって「どうしたの?志帆ちゃん。」と聞いた。
「もしかして、僕のチンポ、恐かった?」
慌てて志帆は顔を横に振った。
「違うの、ただちょっと..」
「そうなの?大丈夫?
いや、志帆ちゃんが興味あったら、志帆ちゃんになら触ってもらっても良いかな、って僕も思ってただけど..。」
「触っても..良いの?」
志帆は再び生唾を呑み込んでしまった。
あっ、でも...。
「お兄ちゃん、触らせてくれたら、私嬉しいけど..」
「うん?どうかしたの?」
「さっき聞いたセックス、あれはまだ恐い...」
志帆も女の子だった。
いくら興味があっても、本能的に大人に犯される恐さを感じていたのだ。
「なんだ、志帆ちゃんは僕が志帆ちゃんの小さな子供割れ目に、こんな大きいのを無理やり突っ込んじゃうもしれない、って思ってたんだね。
もちろん、そんなことはしないよ。」
志帆はこくん、と頷くと、恐る恐る手を勝也のチンポに伸ばした。
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