あわてて身繕いをする兄の姿に、私と駆け引きしようという考えは全く感じられなかった。
ただ単純に、私に痛い思いをさせたことをすまないと思い、もうおしまいにすることを態度で示し、早く私を安心させたいと、それしか考えてない。
それを見て、ニブイ私もようやく自分の気持ちに気がついた。そして、叫んだ。
「やめちゃダメ!」
兄が驚いて私の顔を見る。
「私だって、お兄ちゃんのこと、好きなんだよ?だから今日は、ちゃんと結ばれるって決心してたのに…」
兄はしばらく、マジマジと私の顔を見ていたが、やがて
「本当にいいんだな?」
と聞いた。私は大きく頷き
「痛いって騒いじゃって、ごめんなさい。もう、声ガマンするから」
と言った。
兄はゆっくりとスボンとトランクスを脱ぎ捨て、再び私の股間に膝立ちになった。
私は鋭い痛みに備え、ギュッと目を瞑り、シーツを握りしめた。
そしておチンチンの再突入。さっきより少し深い所まで一気にニュルッと入って来たが、覚悟していてもやはり、痛いものは痛い。私は必死に悲鳴を堪えながら、代わりに救いを求めるように、兄に向かって両手を差し出していた。
すると兄は私に覆いかぶさるように、胸と胸を近づけ、私の両手を自分の背中に回させた。これで私は兄に、力一杯しがみつくことができ、気持ち的にずいぶん楽になった。
兄の身体が私の上にのっかるような形になったことで、接合部に体重がかかり、挿入は少しずつ進んだ。そしてついに、おチンチンの先端が子宮の入口に当たった。
「全部はいった?」
私が聞いても兄は返事をせず、ふうっとひとつ息を吐くと、私の膣内でゆっくりと動き出した。
巨大化したままのおチンチンが、膣口の方に後退し、また戻ってくる。動きはゆっくりでも、たった今強引に拡張されたばかりの膣内壁を擦られるのは、やはり痛い。私は兄にしがみついたまま、終わるのを待った。
1回、2回、3回… おチンチンが5往復した所で、兄の動きが止まった。
『終わったのかな?』
私は兄が何か言うのを待った。すると兄が
「やばい、中で出しちゃった…こんなつもりじゃなかったのに…」
呆然とした様子でそう言った。
「大丈夫。多分こうなるんじゃないかと思って、計算しておいた。」
「計算?」
「私のハイラン日は、まだ1週間も先だから。今日は妊娠したくてもできない日。」
「…そうか、それなら…よかった」
兄はようやく、勤めを果たして小さくなったおチンチンを引き抜き、血と精液でグチャグチャになった私のアソコをティッシュでていねいに拭ってくれた。
それから、脱力したように、私のベッドに仰向けに横たわった。私もその身体に寄り添うように横向きになり、カノジョ風に、肩口におでこを当ててみた。
「彩夏、さっき、俺のこと…」
「言ったよ。私もお兄ちゃんのこと、好きみたい。今までハッキリしなくて、ゴメンね」
「いや、嬉しいよ。最高だ!」
「でもさ、私たち、恋人同士になれるかな?」
「そうだな。まずは、父さんたちに許してもらわないとな。俺から話してみるよ」
兄はそう言ったが、その時私は『お父さんが許してくれなくても、きっと隠れてお付き合いすることになるんだろうな』となどと考えていた。
『なにしろ一緒に住んでるんだから、その気になればいつだってやれるんだし…』なんて。
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