山下以外の男が四人から六人に増えていた。それだけではない。ムービーカメラを持つ者が三人、リビングの角には三脚に設置された固定ムービーカメラが一台。明るい照明設備も増えてかなり本格的になり、まるでAVの撮影現場の様相。
その中心に立たされているのは久美子だった。
「クミちゃん、がんばれー」
「ズルいよリエちゃん、あたしばっか」
理絵は彼女の足下にしゃがみ、頬杖をついて見上げていた。男たちの視線と幾本ものレンズの前、自らの震える手でワイシャツのボタンを一つづつ外してゆく久美子。
「クミちゃん、こういうのがコーフンするんでしょ? もうアソコぬらしちゃってるんしゃない?」
別荘のリビングは熱気に包まれていた。久美子は一人で立たされる事に不安を感じながらワイシャツを脱ぐと、短パンのボタンを外しファスナーを下ろす。白い肩が明るすぎる照明を浴び、そして注目を浴びる。
「綺麗だよ、久美子ちゃん」
声を掛ける山下は理絵の隣で縄の準備を進めていた。下着姿となった久美子は痛いくらいの視線を感じ、全身に力が入っていた、
「山下さん、その、脱ぎました」
「久美子ちゃん、下着もだよ。今日は本格的にエロいの撮るんたから」
「……わかりました」
たくさんの男たちに見られながら脱いでゆく、そんな行為は生まれて初めてだった。しかし恥ずかしいという気持ちが、いやらしい気持ちのドキドキへと繋がっている。パンツを下ろす瞬間、膝がガクガク震えているのに気付き少しだけ後悔、とともに頭が痺れてゆくのを感じた。
「ぬ、脱ぎました」
「じゃぁ今度は、自分で自分の大事なところを触ってごらん」
顔がどんどん熱くなる。股間を隠していた右手を少し動かしてみれば、驚くほどに濡れていた。ソファーに座ったりあぐらをかいたりしている男たちから見上げられている様は、まるでストリップショー。
「頑張れ久美子ちゃん」
「色っぽいよー」
「ほら、自分の世界に入っちゃいな」
視線と声とシャッター音。そんな見えない触手が体のいたるところをなぶり、直接触られてもいないのに乳首がぷっくりと膨らむ。部屋中に広がる自分の荒い息遣いも、彼女の羞恥心をいたぶる。
「凄いね、見られてるだけでもう濡れちゃってんでしょ」
「エッチだなぁ、久美子ちゃん」
山下が纏めた縄を手に立ち上がった。背後に立った彼は久美子を、あぐらをかくように座らせ、両手を頭の後ろで組ませた。両手首に後頭部を乗せるような形で、久美子はヨガのポーズでもとらされているような気分になる。
「久美子ちゃん、体、柔らかい方?」
「うん、クラスでもかなり柔らかいほうだと思う」
精一杯脇の下を見せるポーズのまま、両方の手首を最初に縛る。
「ゆっくりと息を吐いてー」
催眠術師のように山下が背中を優しく押してやると、久美子はどんどん前屈みとなって行き、額が足にくっ付くまでに。その状態のまま、胸の上下から腰、大きく開いた太股などに縄を巻いてゆく。
「すごく柔らかいじゃない。顎を引いてみて。もしかして頭の後ろまで足まわっちゃう?」
「わかんない……」
本格的にヨガみたいになってきたなと久美子はだんだん面白くなってきた。山下は彼女の後頭部に縄を回し、うなじ辺りで両方の足首と手首を縛り上げる。シーツの上で突っ伏した形となった久美子。
「じゃぁ、ちょっと起こすよ」
久美子は後ろから抱き上げるように起こされ、そのまま後ろに倒された。ちょうど亀をひっくり返したような形で、うつ伏せから仰向けへ。
「ま、まぶし……」
明るさに久美子は目を細めたが、やがて自分がどんな姿にされたのか気付く。
「うわぁ、クミちゃん、ダルマさんみたーい。まるみえだよー」
足を大きく広げ踵を首の後ろに回し両手も後頭部で縛られているので、大事な部分を全く隠す事が出来ず、照明の光が降り注ぐ中で晒されている。俯くように顎を引いているため、自分の股間が目の前にあった。久美子自身もここまでじっくり自分の股間を眺めた事がない。
「や……いや……なにこれ」
その無様で恥ずかしい格好に久美子はショックを受け愕然とした。全く身動きも取れずに床に転がされたままの彼女の近くへ、周囲に座っていた男たちがカメラを構えたまま、わらわらと集まって来る。
「や、そんな近くで、見ないで……」
間近に迫る六本のレンズを前に、濡れた久美子の大事なところと恥ずかしそうにすぼんだ肛門がヒクついている。
「クミちゃんヤラシー」
いつの間にか、久美子の頭上から理絵が覗き込んでいた。上を向いた太股の裏側に指を這わせ、足の付け根から小さな二つの膨らみへ。
「や、リエちゃんやめ……」
理絵がその膨らみを左右に広げれば、濡れたひだと膣が口を開け、久美子の体内にまで光が注ぐ。
「中まで綺麗な色してるねぇ」
「ハハ、お尻の穴がヒクヒクいってる。可愛いな」
「処女幕まではっきり見えちゃってるよ」
「うわぁ、ちっちゃいクリトリスだなぁ」
麻縄に身体を押さえ付けられ、穴の奥の奥まで全てを視姦されて、複数の男の興奮に久美子の体は隅々まで蹂躙されてゆく。血が逆流するような感覚と全身を巡る痺れで気が遠くなりそうになっていると、山下が何かを手にして現れた。
「理絵ちゃん、これ使ってみる?」
「あ、これ知ってるー。ピンクローターって言うんでしょ?」
興味深げに手にすると、ダイヤル式のスイッチを入れてみた。
「うわっ、すごっ、ぶるぶるするー」
「リエちゃんだめ、そんな……うああぁっ!」
いきなりクリトリス。びちびちと水を弾くような音。不自由な中で波打つ腹。
「じゃぁ俺はオッパイを攻めるね」
二つ目のローターを、山下は既に固く尖った乳首に当てる。
「だめだめだめだめすぐイッちゃうすぐイッちゃう!」
がくがく、と、跳ねる腰。
「イッ、んんんんーっ!」
「クミちゃん、あそこがすごく広がっちゃってるよ。こんなに口ひらいてたら、これ、中に入っちゃうかも」
久美子の目の前で、膣の中へとピンクローターが吸い込まれてゆく。高い振動音はくぐもった音に変わり、下半身全てが振動している感覚に久美子は襲われた。
「またイッちゃうまたイッちゃううううーっ!」
天井へ向けて、びゅうと潮が噴き出す。びゅう、びゅう、と、何度も何度も止め処もなく。
「だめぇぇぇっ、おかしくなるぅぅぅっ!」
沢山のカメラと視線を浴びながら、イキっぱなしで痙攣する肉体。ローターは完全に呑み込まれ、久美子の絶頂は止まらない。
「こんなに出しちゃってクミちゃん、アタシがキレイに舐めたげるね」
「やっ、だっ、だめっ、い、いい、いまはっ」
理絵は久美子の正面に回り、その開きっぱなしの股間に顔をうずめた。そしてローターのコードが出ている久美子の大陰唇に口付けした途端、再び噴き出した潮を理絵はその口で受け止めた。
「んぐっ、リエちゃんんんーっ……」
突き出した舌で小陰唇を、膣壁を、大人のキスをした時のように舐め回す。混ざり合う体液。理絵の唇にまで伝わるローターの振動。その時、四つん這いで舐めていた理絵の突き出された尻に、山下の手が廻される。
「んっ、山下さんのエッチー」
「ハハ、そうだよ」
その手は理絵の短パンのボタンを外し、ゆっくりとズリ下ろした。すると、白い下着には染みが。
「理絵ちゃんも脱いじゃいなよ」
言いながら理絵のTシャツを捲ってゆく山下。抵抗はせず、むしろバンザイのポーズで脱がして貰う理絵。脱がされながら恍惚の中を漂う久美子に口付けをし、その力無く半開きとなった唇に舌を入れる。
「ふんー、ふんー」
山下は脱がし続け、今度は四つん這いで久美子を攻める理絵の大事なところが、照明の光と六本のレンズに晒された。
「理絵ちゃんのお尻もちっちゃいなぁ」
「あそこも全然綺麗だね。本当に経験あるの?」
「こんな幼い割れ目で、ペニス突っ込まれた事があるなんて……」
「久美子ちゃん大丈夫かな。失神しちゃうんじゃない?」
「そうだな、理絵ちゃん、ちょっと待ってて」
山下はそう言うと理絵を引き離し、久美子の膣からローターを引っ張り出して、足を固定していた縄だけを解いた。無理な姿勢から解放されながらも、腕は変わらず頭の後ろ。すると今度は横を向かせるように久美子の腰を立たせ、彼女の左足を持ち上げ股を開かせる。
「理絵ちゃんさ、正座する感じで足広げて、久美子ちゃんの右足跨いで」
久美子の股の間へ、腰を突き出しながら割り込んでゆく理絵。
「体位で言うと松葉崩しって言うんだけど、そのまま久美子ちゃんの左足持ってあげて、そう、お尻をもっと突き出して」
理絵と久美子、互いの大事なところが重なり合った。理絵が腰を押し付ければ、まるで口付けするように敏感な粘膜同士がこすれ合う。
「んっ、クミちゃん……」
「あうぅぅぅー」
理絵がぐりぐりと腰を押し付ければ、久美子の膣から噴き出す体液が理絵の膣へと注がれ混ざり合う。痙攣する久美子の恥骨が理絵のクリトリスに当たり、二人は一緒に昇り詰めてゆく。
「んっ! アタシいま、クミちゃんとひとつになってるっ」
山下は理絵を背中から抱きしめ、その小さな胸を揉みしだく。同時に二人の男がデジカメを置き、四本の手が両腕を上げたままの久美子の上半身を抱えて胸を揉む。
「ううううー、んんっ!」
数え切れないほど絶頂を迎えてしまった久美子は意識も朦朧とし、失神寸前であった。そんな久美子の左足を掴んだ理絵は、その足の指と指の間に舌を入れ、時には小さな芋虫のような指を口に含む。
「や、くすぐっ、んんんんんー!」
くすぐったさと気持ちよさで訳が分からなくなり、狂いそうになる久美子。仰け反って浮き上がるあばら骨は男の指になぞられ、半開きの口にも男の指が入ってくる。半狂乱になればなるほど腰が激しく痙攣し、理絵の大事なところが揉まれる。
「理絵ちゃん、穴と穴を擦り合わせても、なんか物足りなくない?」
背中から乳首を強く摘まみながら山下が囁く。
「んんんーっ、わ、わかんない……」
「二人が擦り合ってるところにさ、俺の挟んでみてもいい?」
「や、山下さん……」
「僕も仲間に入れて欲しいんだ」
※元投稿はこちら >>