「ん、いいよ……」
山下は凭れ掛かられていた理絵の背中を別の男に預け、自らは服を脱ぐ。そして二人が腰を押し付け合うところを跨ぎ、がに股でゆっくりと腰を落として行った。その性器はすでに固く、強引に下を向けて二つの割れ目の間へとねじ込んでゆく。その突然の異物感に、二人は少し戸惑った。
「すごい事になってんなぁ。ぬるぬるだよ」
ゴツゴツした肉が割り込んで来た。その熱く固いペニスは、割れ目に沿って刺激するのにちょうど良い形をしていた。
「やば、これ、気持ち良過ぎるわ」
左右、あるいは上下から押し付け擦り付け挟まれて、山下のペニスは二人の愛液だらけとなる。二人の腰の動きはどんどん激しくなって行き、もみくしゃにされる。
「あっ、くっ、山下さんの、すごく固っ!」
「ああっ、ごりごりするぅぅーっ」
「理絵ちゃん、久美子ちゃん、だっ、出るっ!」
どくどくとシーツに飛んで、二人の尻にも飛び散る精液。
「なぁ山下、俺もそれ、やりたいんだけど」
「はぁ、はぁ、久美子ちゃん、理絵ちゃん、みんなのも気持ち良くしてあげてくれるかな?」
「はぁ、んっ、いいよ……」
男たちは一人づつ交代で、二人の割れ目の間にペニスを差し入れて行った。理絵の腰を横に向けて彼女の尻から股の間に突き刺す。背中全体を覆う男の体に、理絵はバックから犯されているような感覚に襲われながらも、しかしその快楽に溺れてゆく。
「うわ、すげー、これ、すぐイッちゃうよ」
一人、また一人と裸になってゆく。次から次、入れ替わり立ち替わり、理絵と久美子の狭間にねじ込んでゆく。
「やべ、普通にセックスするより全然気持ちいいんだけど」
挟み込んだペニスが脈打つたびに男のパトスが全身を巡り、二人をイかせる。シーツも、そして二人の股間も、溢れ続ける二人の愛液と男たちの精液だらけ。果てた男はお礼とばかりに、裸のまま二人のあらゆるところを愛撫する。
「あああたしぃぃ、もううぅ、むりいぃぃー」
イキ過ぎて辛い。そう久美子は訴えた。
「じゃぁ久美子ちゃんは少し休もうか」
山下は久美子の縄をほどき、抱き上げてソファーへと横たえた。ぐったりと、それでもまだ痙攣し続けている久美子の体に、ハイエナの如く三人の男が群がる。
「理絵ちゃんはまだ大丈夫かな?」
「うぅぅぅー」
理絵は仰向けで膝を曲げ、腰を突き上げていた。山下はそんな彼女の耳元で囁く。
「理絵ちゃんは男性経験あるんだよね。俺ので良かったら、奥まで入れてあげよっか」
「山下……さん……」
「今まで経験した事ないくらいに気持ちよくさせてあげてるよ」
囁きながら山下は、理絵の気づかない内にコンドームを着けていた。ペニスを割れ目に充てがわれて理絵は、過去の記憶を過ぎらせる。
「入れるよ」
「んっ……」
まだ感じる事など知らなかった。濡れた事もなかった。確かに格好良くて、この人になら捧げてもいいと思った。しかし、ベッドの上では優しくなかった。ただ痛いだけだった。セックスなんてもうしたくないって思った。
「大丈夫? 理絵ちゃん、痛くない?」
「うん……」
亀頭が入り口に入った。理絵の膣はすっかり柔らかくほぐれ、充分過ぎるほどにぬれているため、何の抵抗もなく滑り込んでゆく。
「うあ、あ、お、おちんちん、が……おちんちんが……」
山下は理絵の両足を大きく広げて少しずつ腰を前にずらしながら、充分呑み込まれたところで覆い被さり、理絵の小さな身体を強く抱きしめた。理絵の視界は山下の胸板で遮られ、頭のてっぺんに顎を乗せられる。
「お、おっきいのっ! おっきいのーっ!」
「くっ、さすがに、穴ちっちゃくってキツいな」
根元まで深く入ったところで一旦動きを止める。山下の腕の中で小刻みに震える理絵。
「山下、さ……ん」
「素敵だよ、理絵ちゃん」
山下は優しかった。そして、たとえ恋人同士でなくとも、男とのセックスがこんなに気持ちいいのだと初めて知った。一方ソファーでぐったりとしていた久美子は三人の男たちに起こされ、そんな理絵の足元に座らされる。気付けばいつしか、リビングに居る全員が裸になっていた。
「すごい……ほんとに、入っちゃってる」
特等席から興味深く眺める久美子。山下の尻の後ろから、その繋がっている部分をじっくりと凝視する。
「や、クミちゃん、そんなとこ……」
すると山下は理絵の両膝を持ち上げ、真上から入れては出しを繰り返し始めた。
「久美子ちゃん、こうすると良く見えるでしょ」
「こんなのが入っちゃうんだ。大丈夫? リエちゃん」
「う、うん……あぁっ!」
四つん這いで男女の接合部を観察している最中も、男たちの手が久美子の身体中を這い回っていた。久美子は這うようにして理絵の隣に並び、彼女の手を握る。
「んっ、クミちゃん……ア、アタシ……どうしよ、男のひととエッチして……んあっ、感じちゃってて……」
「リエちゃんばっか、ズルい」
久美子を見詰めるその顔は、戸惑いながらも赤く恍惚の色。
「ごめっ、クミちゃん、ごめんなさあぁっ」
「いいよリエちゃん。あたしもリエちゃんと同じことするから」
久美子は理絵と山下の間に割って入る形で彼女に跨がり、覆い被さるように抱きしめた。その間も、山下のペニスは波のように優しく抜いては沈められる。理絵はまるで、久美子に挿入されているような気分になった。
「あくっ、クミちゃん、おくまでっ……おくまで入ってるのーっ」
そんな山下のペニスに溺れる理絵を見ながら久美子は自らの手を尻に回し、その肉を左右に広げる。そして振り向き山下を見つめた。
「久美子ちゃん……いいのかい?」
不安げな顔のまま目を見ずに頷いた。
「アタシ、はじめてのエッチは、リエちゃんといっしょの時にしたいの」
「そうか、じゃぁ久美子ちゃん、お尻、もっと上げて。……そう、それで背中、落として。お尻を突き出すように」
山下は理絵からペニスを抜きながら久美子の背中を軽く押した。すると彼女の上半身は理絵と密着し、二人は強く抱きしめ合う。肛門が天井を向くほどに尻を突き出すと、山下の手にすっぽりと包まれた尻の肉が左右に大きく広げられ、赤くなった久美子の膣がほわりと口を開けた。
「力抜いて、ゆっくり息を吐くんだよ」
「う、うん……」
すっかり理絵の愛液にまみれた亀頭が突き立てられ、小さな割れ目を押し広げる。
「いっ」
「痛い?」
「だいっ……じょー……ぶっ」
めりめりとめり込んでゆく。久美子は体内に侵入する異物に気が遠くなりそうになるも、理絵にしがみついて耐える。
「クミちゃん、がんばって……」
「うん……かはっ!」
徐々に、蛇が進むようにゆっくりと入ってゆく。膣口は張り裂けんばかりに皮が突っ張る。やがて、その幼い身体は大人のペニスを受け入れてしまった。
「はぁ、はぁ、う、うご……か、ない……でぇ」
消え入りそうな声。上を向いた肛門が荒い息に合わせて収縮する。動きを止めても呑み込まれたペニスはとくとくと脈打つ。その他人の鼓動を体内に感じ、男とひとつになると言う事を理解した。
「く、久美子ちゃん、そんなに、締め付けないでくれよ」
痛みと同時に新しい快感が久美子に押し寄せる。山下がゆっくりと引き抜いて行けば、膣壁がこすれて全身に鳥肌が立った。
「ふあぁぁっ!」
山下はそのまま仰け反るように後ろへ倒れて仰向けになる。同時に理絵は久美子と一緒に身を起こして跨がるような形になると、久美子の小さな尻に手を添えながら山下が言った。
「久美子ちゃん、自分のペースで出したり入れたりしてごらん」
「んんんー……」
ぎこちなく腰を上げ、眉間に皺を寄せながら沈める。肉の棒が体を突き抜けるような痛みと、体の内部をこすられる感覚、それに理絵と密着する上半身の快感。それらに同時に襲われ、口の端からよだれを垂らす久美子は意識も朦朧としていた。そんな彼女を優しく抱きしめる理絵の尻に、後ろから指が入ってくる。耳元からは囁く声が。
「理絵ちゃん、俺たちも入れていいかな?」
周囲を囲む男たちが彼女を見つめていた。
「やさしくしてくれるの?」
「ああもちろん。いっぱいイカせてあげるよ」
男はコンドームを着けながら山下の膝を跨ぎ、理絵の尻を両手で掴む。理絵は少しだけ腰を浮かせて、そのそそり勃つペニスに手を添え、自らの割れ目へといざなった。
「んんーっ」
「うわぁ、本当に入っちゃったよ。狭いなぁ」
腰を落とせば山下とは形も大きさも違うペニスが深く、深く体内へと入ってくる。その新たな快感に震えながら、理絵は久美子と抱き合い一緒に体を上下させた。
「んあぁっ、リエちゃん、これが……せっ、せっくす?」
「んんー、そうクミちゃっ、んっ、おくまで、もっとおくまで、入れてみよ」
二人は口付けしながら膝の力を抜き、重力に任せて腰を沈める。
「かはっ!」
「んんんーっ」
そのまま理絵が腰を前後させれば、久美子もその動きに合わせる。それぞれの膣の中でそれぞれのペニスが暴れ、様々な所が刺激される。その激しい動きの中で抱き合う二人の乳首が擦れ合った。
「く、久美子ちゃん、俺……もう……」
山下は苦悶とも思える声で言いながら、腰を跳ね上げるように何度も何度も突き上げ始めた。
「ああっ、だっ、やましたさんんんー、そっ、そんっ、そんなに、はげしくしないでイッちゃううぅぅー!」
溢れ出す愛液はピンク色。しがみ付く久美子に釣られて理絵も絶頂。四人の汗が飛び散る。
「くうぅっ!」
時が止まった。子宮まで届かんばかりに腰を押し付けられ二本のペニスはほぼ同時、コンドーム越しながらも二人の体の内側で発射された。ぶるぶると震える理絵と久美子。しかし、それは終わりではなく始まりだった。
「理絵ちゃん、俺も、入れていいかな?」
「久美子ちゃん、次、俺が入れてもいい?」
理絵と久美子はお互いしか見ていなかった。否、見えていなかった。顔も名前も知らない男たちのペニスが入れ代わり立ち代わり入って来ても、それは二人が気持ちよくなるための道具であり、もはやバイブレーターと変わらない。久美子にとっては、兄が彼女の手や口を道具としか思っていなかった感覚と、何ら変わらない。
「大丈夫? クミちゃん」
「うぅー、ちょっとひりひりするー」
「理絵ちゃん、久美子ちゃん、一度にたくさんの男性経験しちゃったね。もう君たちは立派な大人だよ」
ぐしょぐしょに濡れたシーツにはピンク色の染み。血と汗と精液と愛液の混ざった匂い。翳りゆく部屋の真ん中で仰向けのままぐったり横たわる二人は、ずっと手を繋いでいた。
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