付き合うと言っても、僕たちは元々叔父と姪として、週末に映画やショッピング、カラオケなどにふたりで行く関係だったので、表面上はそれまでと変わらなかった。
でもふたりきりになると、当然人目のない場所で抱き合ったし、何度もキスもした。ただ、初めての時にメイが指摘したように、『2回目』をするチャンスはなかなか巡ってこなかった。
メイは見るからにロリな小学生なので、ラブボには連れて行けない。夕方には兄の家に送って行かなければならない。僕は両親と同居なので、2階の僕の部屋に連れてきてもいつも階下に親がいるので落ち着かない。
結局その年の冬休み、メイが泊まりに来るまで待たなければならなかった。
その夜、両親が寝静まったのを確認してからメイを部屋に連れてきて、ようやく抱いた。今度はちゃんと避妊具を用意し、たっぷり時間をかけて全身を愛撫してからゆっくりと挿入し、初めてメイの膣内で射精させてもらった。
天にも昇るほどの気持ちよさだった。
そんな風にして5年。メイが高1になった時、兄夫婦に打ち明けて交際を許してもらった。
話を聞いて兄は激怒したが、意外にも兄嫁、メイの母親がとりなしてくれた。
当時もう僕はサラリーマンになっていて、兄ほどではないが、そこそこの会社だったし、もし将来僕たちが結婚なんてことになれば、メイたち母子と僕たちの絆はより強固になる。そんな計算もあったのかも知れない。
最近になって僕はメイに、なぜ僕みたいなパッとしない男を好きになったのか、聞いてみた。するとメイは、「サトシ君が、一生懸命カケハシになってくれたから」と答えた。
母親の再婚が決まってから、メイはずっと不安だったそうだ。父親になる兄のことは、かなり前から知っていたが、義理の祖父母や叔父さんとうまく付き合って行けるかどうか。そこへ僕が、進んで遊び相手になったり、矢継ぎ早にレジャーの企画を立てたので、自然に祖父母とも馴染むことができてすごく安心した、というのだ。
「いい人だなぁって思って見てたら、気付いたらスキになってた」
メイはそう言って笑った。
これはメイの思い過ごしだ。僕たちと馴染むには、メイの愛くるしさだけで十分だと思っていたし、僕は単純に、この美しい少女と仲良くなりたいだけだった。
でも考えれば、恋愛なんてほとんどの場合、こんな些細な勘違いから始まるのかも知れない。
僕が20歳の大学生だった時、天使のように現れた姪っ子のメイちゃん。この少女と恋人になれた奇跡を神様に感謝し、ずっと大切にして行きたいと思う。
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