ここで真鍋政権の性質に触れておこう。歴代政権にはそれぞれ大きな影響をもたらす業界が存在する。医師会や遺族会などがその典型例だ。真鍋が属する日本リベラル党は芸能業界が主要なスポンサーと言われ、党公約の一つがJ-Popによる世界制覇なのだ。従って、真鍋は本気なのだ。また真鍋本人がアイドルヲタクとして知られ、20代のころ出版した著作で次世代アイドル像に不可欠なものとはエロスだと明言している。
真鍋からリークを受けたアイドル業界キーマンたちは耳を疑った。ここ数十年児童ポルノは重大犯罪のひとつだ。それが黙認されるとは到底信じられなかった。
真鍋と親しい田代エンターテーメントは恐る恐る所属の子役で小5の和香がマネージャーと露天温泉に浸かっている映像を撮影し、ネットに流出させてみた。2020年代にそんなことをやったらあっという間に見つけられ、映像は削除され、アップロードしたものや撮影者があっという間に逮捕される。実際映像は直ちに削除されたが、次の瞬間には別のサイトにアップロードされ、削除されてもまた別のサイト、、、といつまでたってもネットに晒された状態が続く。
ネットではあっという間に話題になり、日本人男性のみならず、世界中の男性、また和香の愛くるしい裸身が話題になったこともあり、女性にも視聴されるように。映像は思春期少女の眩しい美しさに溢れ、和香の存在自体が芸術とまでネットで称賛されるようになる。
しかし、もちろんネガティブな意見も多く書きこまれる。「少女の裸身が性的に消費されている」「到底見過ごすことのできな少女虐待」などの意見だ。しかし何故かネットには逆の肯定的な意見が圧倒的多数を占めた。そこには政府がバックにある陰のネット部隊による世論操作活動があったのだ。そして次第に和香のさわやかなエロスはマスメディアでも話題にされることになる。
そして和香が小六となろうとする3月、写真集が発刊される。ある朝、メジャー新聞に全面広告が掲載され、こんなコピーとともに和香の写真が大写しになる。「少女ははじめ水着姿でカメラの前に立ちました。しかし我々はそれを脱ぐことを少女にお願いしました。少女の美を布で隠すことに罪悪を感じたからです。」実際大写しの和香は膨らみかけの乳房も少女らしく上付きの女性器も隠してはいなかった。
この出来事は各局ワイドショーで取り上げられ、数日にわたって喧々諤々の議論を生んだ。しかし同時に写真集は大ヒットする。そしてあれほど罪悪視されていた少女ヌードにも関わらず世論は急速に肯定的な方向に流れ、1週間後には当初の否定派も肯定的なコメントを発するようになり、勝負が決まる。
そして1週間後には和香の手記「本当に思春期」が発刊され、赤裸々な性体験が語られる。性の目覚めは幼いころから続けていた一輪車だったこと、小4のころからオナニーしてること、小5で大人の男性に抱かれたこと、初体験から性の悦びの擒になったこと。また、そんな自分が露天温泉隠し撮り動画で「天使」扱いされていることに違和感を覚え、ありのままの自分を見て欲しいとヌード写真集を出したこと、そしてこの手記で自分の実像が決して「天使」と呼ばれるような存在ではなく、男性に抱かれることに悦びを感じる「女」であること、十代の男性よりテクニックのある大人の男性が好きなこと、など自分の実像を知って欲しかったと語っている。
そういいながら、写真集はあまりに綺麗に可愛く撮れており、自己イメージとギャップがあり、今後もっと赤裸々に自分を表現してゆきたいことを語り、エッセイを閉じている。
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