「こんなおいしいだ」深雪の口から漏れる。深雪の愛らしい舌がチロチロとアイスを舐める。時おりパクっとかじりつく。愛しいそうに。口は確かに女の子のもうひとつの性器だと感じる。くわえさせたい。でもその前に深雪の柔らかな唇と甘い唾液を味わいたい。できるだけ早く、絶対。
剛治の視線も麻衣香の唇だった。
麻衣香の耳もとで剛治が何か囁く。「いっぱいある、」と麻衣香。さらにこそこそと。「えー、あたしが?」「いいじゃん、」「うーん、どうしよう、、、」「なんで?」「みゆ、いるし、恥ずかしい」また耳もとで囁く。「この辺でいいから。」剛治が自分の指を頬っぺたの下のほうにあてる。そして、俺に目配せ。
片目瞑った。右手で人さし指を立てる。『いけるぞ。パターンに入ってる。キスまで持ってけ。』
性の知識の乏しい小学6年生だ。ある程度ふたりで同じだけ進むことで不安をなくしたい。スプーンですくっていたイチゴ味のアイスを深雪の口もとに持っていき、「おいしいよ」するとバクッとスプーンをくわえる。「ん、おいしい」「あ、食べる?」気にしないのか、コーンに乗ったアイスを差し出す。カプッ、と一口。「おいしい?」俺も深雪の耳もとで囁く。「おいしいよ。アイスだけじゃなくて、深雪の味がする。」「えっ?」
「じゃあ、移動しようぜ」
アニメショップでグッズを選ばせる。嬉々として店内を回る。「それ、欲しいの?」タグには850円。「うん、でも、お小遣いギリギリだから、、」「いいよ、深雪に買ってあげる。他にもある?」あとふたつ、俺のところに持ってきた。キャラ違いのチャーム。3000円弱だが、買ってあげた。
2階のテラスは、かつて喫煙所になっていたが、今は単に休憩所になっている。館内は人出が多いのに、誰もいない。俺も剛治も小学6年生の女の子をその気にさせる会話をする。身体に触れることは抵抗がなくなり、背中を擦ったり、肩を抱いたり。くすぐったいような「かわいいから」を何度も繰り返す。照れていた深雪もそれを受け入れる。 L字に置かれたベンチ。麻衣香と深雪はお互いがされているところが目に入る。麻衣香はグッズを買ってもらうお礼に頬っぺたのキスを約束してた。
深雪の髪の毛に触れ、顔を触る。柔らかな頬。指先が深雪の顔を優しく愛撫する。深雪の意識が自分の唇にいっているはずだ。深雪の身体が固くなっている。キスされそうだ。女の子としてのセンサーの音が大きくなっているはずだ。それは、呼吸にも現れる。「はぁ、はぁ、ん」
「あんっ、クチュ」
深雪の身体がビクッとした。
右斜め前で麻衣香がキスされたから。されてる。固まりながらふたりをみる。「あぁ、、、」
あたしもされるんだ、というあきらめの吐息だった。「深雪」そう言ってあごを持ち上げ、深雪の唇に重ねる。観念したかのように力が抜ける。「んっ、んっ」と鼻を鳴らす。「深雪、チュッて、吸って」「んっ、んっ、チュッ」吸い付きあうキス。口の中で甘い深雪の唾液が混じりあう。
「深雪、すごくかわいいよ。」肩を抱く。力が入らないみたいだ。それでも無理に立たせ、正面から抱き締める。小学6年生の身体を確かめる。華奢だ。でもちゃんと膨らみを感じる。人の気配。「車で少し休んで行こう。」ふたりは突然のファーストキスで半ば呆然としていて、言うがままついてきた。
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