それから真由は、ほぼ毎日、学校帰りに僕の部屋に来た。
僕のアパートは駅から真由の家へ帰る途中にあったので、寄り易かったということもある。
僕の部屋で宿題や予習を済ませ、僕が帰ると一緒に夕食を取り、その後車で送ってやった。
セックスは、週末のデートの時だけと約束していた。だが僕の仕事が忙しくて疲れがたまると、逆に性欲が増してきて、帰るなり真由を抱きしめ、そのままベッドへ連れて行ってしまうこともしばしばあった。
そして今。真由は高2になった。
僕が心配していた『同世代の男子との出会い』については、そもそもが女子校で進学校なので、異性との接触自体がほとんどないらしい。
それでも積極的な子は、他校の男子と合コンしたりするらしいが、真由は周囲の友達に『年上の婚約者がいる』と公言していたので、そういうのに誘われることもなかった。
それでもその内には…と思っていたら、先日帰宅したら、真由はなんとゼクシィの花嫁衣裳特集を読んでいた。
僕は少しビビった。
「卒業したらすぐに、それを着るつもりなの?」と聞くべきだったのかも知れないが、怖くて聞けなかった。
あと一年で、本当にそんなことになるのか。まあそれは、成り行きに任せるしかないだろう。
最後にひとつ。僕は真由がロリータ全開の中2の時に求愛され、受け入れた。だが初めて最後までセックスした時も、そして今も、真由の身体はもうほとんど成人女性と変わらない。なのに、彼女に対する愛情も、その身体を激しく求める想いも、始めの頃と少しも変わらない。なぜだろうか?
ロリの間で古くから使われる言葉に『光源氏計画』というのがある。源氏物語の主人公の光源氏は、若紫という少女に恋をし、彼女が12歳くらいの時に引き取り、自分の好みの女性に育て上げ、やがて妻にする。これにあやかり、ロリ少女を幼い内から教師、スポーツのコーチ、義兄、いとこなどの立場から教え導き、成長した後に彼女とか妻とかにする構想のことを言う。
僕と真由の関係も、期せずしてそんな風になっていたのかも知れない。
ロリ男が成人女性を受け付けない最大の理由は、彼女らの偏狭で凝り固まった物の考え方にあるだろう。同世代の男より精神面の成長が早いこともあり、世の中すべてを分かったような物言いをし、時には男の稚拙な考え方を批判もする。
だがもし、自分が教え育てた少女が、大きくなってそんな生意気を言うようになったとしても、そうなった過程をずっと見ていれば、許せてしまうだろう。少なくとも嫌悪はしない。
ロリ男が成人女性と付き合い、結婚するためのサクセスストーリーと言えるだろう。
だが実際に、そんなねらいを持ってロリ少女と交際を始められたとしても、彼女らが大人になるまで続くことはほとんどない。成長した少女が男のロリコン趣味に気付き、軽蔑するようになったり、同世代の男に気持ちが移ったりして終わってしまう場合がほとんどだ。
なのに僕の真由だけは、JKになった今でも生意気を言うこともなく、他の男に目を移す気配もない。ひたすらに僕のことを想っていてくれる。
そういう意味で、3年前に僕の前に現れたこの真由という少女は、紛れもなく僕にとってのエンジェルだったのだと思う。
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