僕はもちろんこの時、膣外射精するつもりだった。
ようやく高校生になったばかりの真由を、妊娠させていい訳がない。
だが、真由と完全につながることに意識を集中していたことと、熱くて狭い膣のあまりの気持ち良さに、一瞬コントロールが効かなくなっていたのだ。
僕の動きが止まった事に気づいた真由が、
「全部入った?」
と聞いてきた。
「ああ。真由ゴメン!膣内で出しちゃったみたいだ」
僕が謝ると、真由は一瞬ポカンとしていたが
「あ、それなら大丈夫。あたしちゃんとヨシューして来たから」
と言った。
「予習?」
「うん。ハイラン日は1週間くらい前に過ぎてるから、今日はジュセイしないはず。でも次からはちゃんとヒニンしなくちゃね?」
それを聞いて僕は、ひとまず胸を撫でおろした。勿論、排卵日以外は中出しなどという避妊法が万全ではないことは知っていたが、それでも妊娠してしまった時は、それが運命だと腹を括るしかないだろう。
僕はゆっくりと真由から陰茎を引き抜き、逆流してくるものをティッシュで丁寧に拭ってやった。
その後も、真由はしばらく制服のブラウス1枚の姿で僕の隣に横たわっていたが、ふと思い出したように
「ねぇ先生?」
と言った。
「ん?」
「あたし、ここから高校に通ったら、ダメかなぁ?」
真由はまた、僕がドキッとするような事を、何でもない事のように言い出した。
それはつまり、同棲ということ。
普通の女子高生と年上彼氏なら、あり得ない事だが、僕と真由はフィアンセだ。真由の両親も、僕たちが真剣に頼めば認めてくれるだろう。
だが、この段階になっても僕はまだ、いずれ真由は世界が広がり、僕ではなく他の同世代の男を好きになるのではないかと思っていた。その時同棲までした彼氏がいるのでは、選択肢を狭める事になる。そんな風に彼女を縛り付けても、そんな関係は決して長続きしないだろう。
仕事から疲れて帰って来た時、毎晩真由が家で待っていてくれたらどんなに幸せだろうか。僕はそんな誘惑を無理に振り切って、わざと冗談めかしてこう答えた。
「いやぁ、清純な女子高生が、そんな爛れた生活をしちゃあいけないんじゃないかな?」
「…? タダレ?」
「だって、俺が帰ってくると、真由がこの部屋にいるんだろ?」
「そうだよ?」
「俺が、なんにもしないでいられると思うか?」
すると真由は、少し顔を赤らめて
「えっち…」
と呟いた。
僕はベッドの上から座卓に手を伸ばし、キーホルダーを取り上げ、用意してあったこの部屋の合鍵を外して真由に手渡した。
「同棲はさすがにヤバいけど、これで、俺がいない時もこの部屋に来てていいよ。宿題とか、たくさん出るだろ?」
勿論これは建前。真由は自宅に自分の部屋を持っているから、宿題なら家でやればいいに決まってる。『仕事から帰って来た時に、真由が家で待っている』というシチュエーションを部分的にでも叶えたいという、僕の望みの現れだった。
真由は、合鍵を目の前にかざしながら
「へへっ…激レアアイテムゲットぉ!」
と言った。
※元投稿はこちら >>