アオイはその口いっぱいに男の怒張を頬張っていた。
頬張った肉の棒を扱ごくようにしながら、頭部を前後に往復させる少女。
口の中では同時に絡めた舌で肉棒を舐め回す。
男は四人いた。
四人の男、四本のペニスを順番に頬張り、口唇による愛撫を施しては射精に導く。
アオイの行為により精が放たれた回数は、既に六回、そして今は七回目の行為の最中だ。
慣れない行為に少女の舌の付け根と顎の筋肉が悲鳴を上げる。
放たれた精液が身体中にこびりついていた。
口の中に放たれた。
鼻の下、上唇の辺りにも放たれた。
細い肩、薄い胸にもだ。
順番待ちの間、手持ち無沙汰だったのだろうか、男の何人かが手淫により放った精液が背中、尻に付着して全裸の少女の素肌を汚していた。
それは合計で十回以上に渡り、男達が果てた頃であった。
「一人、三回ずつ・・か。」
「もう、いいな。」
「ああ、行こうぜ。」
果てしなく続くかと思われた苦行が、唐突に終わりを告げる。
何のことは無い、男達は飽きたのだ。
それ以上でも、それ以下でもなかった。
ズボンのベルトを留めながら去っていく男達の中の一人、、恐らくは最初に優しく接した男が残した一言。
「痛くなかったでしょ?」
確かに。
痛みは感じなかった。
殴られたわけでもなければ、性器を乱暴に嬲られたわけでもない。
辛うじてアオイの純潔は守られている。
だが、それは肉体的な問題だ。
屋外で裸に剥かれた。
生理中にも関わらず下腹部を晒された。
口唇による卑猥な行為を強制された。
全身を精液で汚された。
僅か十二歳の少女が、学校帰りに、だ。
踏み躙られ、傷つけられた乙女心のダメージは計り知れない。
ダメージが計り知れない証拠に、アオイは呆けたような表情を浮かべたまま、泣き出すことすら出来ない。
いや、そもそも次に何をすれば良いのかを考えることすら出来ない。
精液で汚れた躯を拭く。
生理の、、股間から太腿に垂れた微かとは言えない経血の処置をする。
取り上げられた衣類を回収する。
下着と衣服により、身繕いをする。
客観的に見れば、するべきことは幾らでもあったと言えよう。
だが、出来ない。
何かを考えるという機能が麻痺していた。
学校を出た時には高い位置にあった太陽が沈み始めている。
それでも湿った土の上に全裸で座り込んだ少女は、微動だにしない。
外界からの刺激に反応することが出来ないのだ。
かさり
その時、背後で生じた物音により、呆けたようなアオイの眼に僅かな光が戻った。
ゆっくりと振り向いた少女の視界に映っていたのは、同じクラスのミドリであった。
※元投稿はこちら >>