「・・・あぁ・・。」
ミドリが思わず漏らしたのは、落胆の溜め息であった。
はしたない行為に耽る決心とともに鉄棒の前に立った少女は、戸惑いの色を隠せない。
単純に鉄棒に股間を押し付けることにより得られる筈の悦びであった。
だが、それは叶わない。
理由は高さである。
小柄なアオイに比べ、やや背の高いミドリ。
また、体型の問題もある。
標準より、やや脚が長いミドリの腰の位置は高い。
結果として押し付けるべき部位と鉄棒の高さがマッチしないのだ。
勿論、少女も様々な工夫を試みる。
脚を広げ、或いは膝を曲げることにより、腰の位置を下げる。
だが、それでは特定の部位を擦すり付ける行為に支障を来たす。
怨みがましい眼付きでアオイを見詰めている時のことどあった。
「鉄棒を跨いでみたら?」
「え?」
男のアドバイスを深く考えることなく、少女は提案されたアイデアを試す。
それでもスカートの裾を気にしながら、鉄棒を跨いだ少女。
やや背を屈め膝を曲げれば、その股間はちょうど鉄棒の高さにマッチする。
あたかも箒を跨いだ魔法使いの姿を想起させるその姿。
或いは競走馬の騎手がラストスパート時に前傾の姿勢を取るような。
・・これなら・・。
少女の股間に咲き誇っているであろう花弁、その谷間に位置する陰核と膣口。
跨いだ鉄棒を握り締め、ゆっくりと少女は腰の位置を下げる。
・・・ぶちょ
友人と同様、ぐっしょりと濡れた下腹部を覆う衣類が、湿った音を立てる。
次いで脚を僅かに広げながら腰の位置を下げれば、開き気味の秘裂に沿うようにして鉄の棒が嵌る。
・・あ。
ミドリは自慰の際、指を膣に挿入したことがない。
痛いのだ。
だが、興が乗った際、つまり充分に解ぐれ、温かく湿った状態で、その洞窟の入り口を指の腹で掻き回す行為を好んでいた。
気持ちが良い、だが、それだけではない。
掻き回す際、生じる湿っぽく淫猥な音色。
みちょ、ぷちゅ、ぐじゅ、ぴちゃ・・・
背徳的な行為に耽っているという幼い罪悪感が煽られ、禁断の果実を熟成させるのだ。
「はん・・あっ・・んっ・・んん!」
時に躯を弓なりに反らせ、時に背を屈めながら自慰に耽る二人の少女。
これ以上はない程、奇妙にして淫猥な光景であった。
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