「「・・え?」」
異口同音に疑問符付きで呟く二人の少女。
預かっていた下着を返すことも、それを受け取ることも容易い。
だが、何故、何の為に。
少女達の戸惑いを余所に男は更に呟いた。
「まずはパンツだけを。」
確かにアオイが身に付けていた下着は、、そしてミドリも同様だが、、パンツだった。
腰を冷やさぬように保温性が高く、汗を吸収し易い素材で作られた、デザインよりも機能性重視のシンプルで飾り気のないジュニア用下着。
まさにパンツだ。
ゴソゴソとバッグを探り、預かっていた下着を取り出したミドリ。
丸めてバッグに突っ込まれ、しわくちゃになったそれを少女は友人に差し出した。
差し出されるがまま受け取ってはみたが、アオイには何をどうすれば良いのかが分からない。
戸惑いながら、少女は友人と男を交互に見遣る。
「・・何をしてる?穿く以外の使い道はないだろう?」
・・ここで?
・・今?
下着を穿くということは、それまで下着を穿いていなかったということだ。
下着を脱ぐということは、それ以降、下着を穿いていないということだ。
いずれにせよ、この状況、つまり屋外において下着を穿かずに行動しているという破廉恥な状況。
ふと視線を遠ざけたアオイの視野に、公園の片隅に集う主婦らしき集団が映った。
直視こそしないものの、明らかに彼女達の意識は男と二人の少女に向けられており、その不自然な関係性が取り沙汰されている。
・・・見られている・・。
・・・知られている・・。
今の自分の姿を。
今の自分の状況を。
アオイの全身がカッと火照る。
まずは今の状況、、即ち、下着を穿いていない状態、、を是正しなければなるまい。
深く考えることなく手にした下着を広げ、あたふたと前後、そして裏表を確認する少女。
確認を終えた少女は、立ったまま身体を屈めると手にした下着に左、右の順番で足を通し、身体を起こしながら下着を引き上げる。
ぐちょ・・・。
引き上げると同時に不愉快な感覚がアオイの下腹部、、特に股間に纏わりつく。
それもそのはずであった。
過去数時間に渡る辱しめと先刻の自慰行為により、しとど濡れそぼったままの股間に何の処置もすることなく、下着を穿いてしまったのだから。
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